【優勝】塩田北斗(4566・福岡)12月29日(日)「第47回京葉賞 トータリゼータエンジニアリング杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
福岡勢がV戦の内2枠を占めた今節は予選トップ通過の塩田がファイナルの主役。準優も力強い旋回で内を捕らえさせずに、優勝戦前までの8戦で5勝・オール3連対。前評判通りのレース捌きからポールポジションまで駆け上がった。
その隣に準優でらしさ全開の3コースツケマイ決めた竹下続き。予選2位通過の谷津は捲られながらも2着に残してV戦は3枠。伸び足に特長ある長岡がカド、来年も当地FRに選出された若林、整備大当たりで3日目以降急上昇の沢田の並びで頂上決戦。
本番は向かい風・約5m前後、上げ潮・流速約10cmの水面コンディションでスタート。イン塩田の脚色は実戦系で行き足・ターン回りが武器。その特長しっかり活かす、コンマ11・トップスタートを放った。
しかし後輩竹下がコンマ20台で後手を踏んでしまい、壁は薄めに。ただ全く動じず1Mを力強く先行して、Vへの独走態勢に入った。捲り差しに行こうとした谷津だったが、苦しい位置から回って来た竹下がブイ接触。そこに巻き込まれてやや後手に。
展開作る攻め手とはなれなかったが、ツケ回った長岡は優位に塩田の背後へ。差した若林がバック線で3着優位に運び、沢田は大外遠く1M後方に。3着確保したい若林だったが1周2Mで前の引き波越える際にロス。
1周1M不利受けたが諦めなかった谷津がそこを逃さず差し捕えた。直線に寄せている映りだった若林はターン回り安定せず…。2周1Mでも不安定なコーナーワークで、完全に引き離されてしまった。
結局2周1M以降は特段何もなくほぼトップ3は決し、結果1-4-3(14.4倍・5番人気)で閉幕。圧倒的に人気を背負った塩田が、2024年ラスト開催の江戸川で頂点に立った。これで通算34回目、当地では2度目のタイトルを獲得。
年間では5つ目のVを手にして、SGボートレースクラシックの出場権をグッと引き寄せた。来年2月の九州地区選手権まではしばらく一般戦での戦いが続く塩田。無論、一般戦ならば当然の様に毎シリーズV候補の筆頭格だ。
今節、特殊な江戸川水面でも見せた力強いターンで溢れる躍動感。まだ成し得てない記念クラスにおけるタイトル制覇へ、本人の弛まぬ努力を継続中。近いうちに度胸あるスタートとハンドルで、トップレーサーの勲章を掲げてくれるはず。 |