【優勝】山崎義明(3319・埼玉)5日間の得点率制で争われた「創刊75周年記念・第46回デイリースポーツ杯」は、日程通りの11月3日(木祝)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、得点率トップで予選の最終日(4日目)を迎えたのは、初戦(選抜戦)6着の後、2日目以降に「オール2連対」という快進撃を演じた「江戸川巧者」の山崎義明。その山崎は、予選ラストの2走も「2着・1着」でV戦のポールポジションを獲得した。
その他、優出6強に名乗りを上げたのは、山口達也・石川真二・麻生慎介・若林将のA1勢。さらに、かつて当地のG1戦を2度制している中村裕将も「還暦レーサー」とは思えぬ若々しいレースを連発して、得点率第3位でファイナル進出を果たした。
迎えた最終日はポカポカ陽気となり、6R辺りから南寄りのホーム「追い風」がやや強まってきた。そのため、順目の「上げ潮」が弱まってきた9Rに安定板が装着されると、波が若干高くなった11R以降は、万全を期して2周戦でレースが実施された。
そして優勝戦は、インの山崎が痺れるトップS(0.03)を決めて、1Mを一気に先マイ。続く2Mも力強く先取りした時点で、山崎の「V」が確定的となった!
後続は、1周1Mで「捲り差し」に入り掛けた石川(4号艇)の行き場をカットして差し込んだ山口(2号艇)が2番手を順走。次の2Mでは、石川が「切り返し」を狙ったがターンマークに激突して落水寸前に…。その一方で、内々を突いた若林(6号艇)を捌き切った山口が2着で、若林は3着に入線した。
さて、予選1位から堂々の「王道逃げ」で優勝した山崎は、昨年3月の当地戦(日刊ゲンダイ杯)以来、通算では「38回目」の美酒。前検日に好素性の「60号機」を引き当てた時点で、今節の活躍が予測できたが、熟練の「調整手腕」を発揮した山崎は「出足系統」を完璧な状態に仕上げた。
また、この勝利で当地の通算優勝回数を「9」に伸ばした山崎は、言わずと知れた埼玉支部有数の「当地巧者」。潮流・風向きなどの条件に応じた的確なハンドルワークは今も健在だし、特筆すべきは「イン戦」での安定感。直近3年間の当地イン20戦では「18勝&2着2本」という「鉄壁」で、舟足の良し悪しや対戦相手に関係なく人気に応え続けている。
なお、来期(2023年前期)はA2級への降格が決定している山崎だが、新期(11月1日以降)を最高の形で滑り出した。今後も「一走入魂」の走りで「A1級復帰」を目指すとともに、間近に迫っている「2000勝」の大台達成も難なくクリアすることだろう。(※現時点で通算1983勝。) |