【優勝】貫地谷直人(4097・広島)8月1日(火)「稲城ペダリオン賞・第48回スポーツニッポン杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
最終日は途中、強風・雨・雷と天候が荒れる時間帯もあったが優勝戦の頃には天気も回復して安定板使用の3周戦でレースはスタート。 絶好枠にはデビュー初優勝が懸かった貫地谷直人が座った。貫地谷は予選を6戦3勝、得点率7.33の7位でクリア。準優勝戦は4号艇で乗艇し、予選2位通過の川崎誠志(1号艇)と道中差し返し合戦による激しいアタマ争いを制して1着をもぎ取った。もう一つの準優勝戦で予選トップ通過の池永太(1号艇)が予選8位・安東幸治(4号艇)に敗れた為、デビュー23年目で今回が6回目の優出となる貫地谷に優勝に一番近い枠が回って来た。 今節は伸び足良い好機「11号」を手にし、節間通して直線の良さを感じていた。そして優勝戦ではしっかりその好脚を活かす事が出来た。コンマ13のトップスタート決めると1Mを先制。1周1Mでは池永(3号艇)が外に寄せて幅を取ってから全速戦を敢行。バックでは貫地谷の外に並びかけたがここを持たせる流れないターンを貫地谷も決める事が出来た。差した安東(2号艇)がバックでは2人のやや後ろを追走。1周2Mは実力で格上の池永が貫地谷を先に回してターンテクニックを魅せる差し返し。ホームストレッチでは貫地谷に迫りかけたが、ここで「11号機」のストロングポイントが光った。巧旋回で迫る池永を貫地谷がグーンと伸びる直線の足で抑え込んで、2周1Mを先に回った。こうなると池永はなすすべなく旋回後は貫地谷が3艇身ほど前を走った。2周2Mもキッチリ回ってほぼ1着・2着は固まった。前で貫地谷と池永競る間に、後ろでは1周2Mから安東と川崎(4号艇)が競り合いに。2周1Mで川崎の内を捌いた安東が、2周2Mでは外を握った川崎をしっかり牽制しながら3着を確保。上位隊形は1-3-2となりそのまま一番人気(12.6倍)決着でゴール。 貫地谷は6回目の優出でデビュー以来初めての優勝。2000年に競技人生始まってから23年かかったが悲願の瞬間を祝うかの様に厚い雲からまばゆい西日が差した。1号艇でファイナル迎える前日も特に気負いすると言う感じではなく、ハートの強さを優勝戦でも示せた。池永のターンに踊らされずしっかり自分の旋回を決められた事と「11号機」の伸びを活かせた事が初Vに繋がった。レスキュー艇に乗って現われた優勝パレードではややぎこちない感じでファンの声援に応えていて愛嬌を感じた。2024年前期の適用勝率は5.29(7月31日迄)と近況は調子を上げてきている。この初優勝の勢いに乗って、10月31日まで(2024年前期適用審査期間最終日)にどこまで勝率を上げて行けるか。次節は8月10日から徳山「黒神杯争奪戦」に出場予定。江戸川とは毛色の違う水面でどんな走りを見せてくれるのか、好走に期待したい。 |