【優勝】星野太郎(3842・三重)11月8日(金)に行なわれた「富士通フロンテック杯」の優勝戦は、1号艇で圧倒的な支持を集めた星野太郎が一気の逃げ切り。見事"江戸川初V"を飾るとともに、デビュー通算では「29回目」の優勝となった。 レースはスロー枠の星野太郎・片岡雅裕・益田啓司の3者が、揃って"ゼロ台"という絶妙な踏み込み。1Mでは3コース発進の益田が思い切り良くツケマイで攻めたが、出足万全の星野はガッチリ受け止めて先マイに成功。引き波にハマって最後方に沈んだ片岡などの他艇を尻目に、その後は一気にVロードを驀進して見せた。 一方の後続争いは、握った益田の内を三品隆浩(4号艇)と待鳥雄紀(6号艇)が差し上がり、BSでは3艇が競り合う態勢に…。その中からは、チルトを「+05」に跳ね"伸び型仕様"で臨んだ待鳥が2Mを先取りに出るも、益田が冷静な差しハンドルを披露。それ以降も、コーナーで絡んでくる待鳥と三品をしっかり抑え込んで、2着を確保した。 さて、優勝した星野だが、これで今年の9月以降は常滑・若松に続き「3V」と、秋に入ってから完調の波に乗っている様子。信頼度の高いイン戦はもちろん、アウトからでも展開をしっかり読んだハンドル捌きが光る近況だ。ちなみに、所属する三重支部には(年末の賞金王決定戦にも当確ランプが点灯している)井口佳典・新田雄史というボート界きっての"超一流レーサー"がいるが、星野自身もG1戦で通算「7回」の優出歴がある実力者の一人。潜在能力は確かなだけに、今後の戦いがさらに楽しみになる今シリーズの"圧逃締め"だった。 |