【優勝】齊藤仁(3978・東京)8月15日(火)「第45回大江戸賞」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
最終日は潮と風がぶつかる水面状況だった為、5Rまでが安定板装着の2周戦。潮の流れ変わって上げ潮、風向きは変わらず南風(Sラインに対し追い風)のコンディションになった為6R以降は3周戦に戻り、安定板は続けて装着で行われた。 そんな中、12Rの優勝戦には1号艇に齊藤仁。予選は得点率で石渡鉄兵と並び9.67点を獲得したが、勝利数で石渡が1つ上回った事で予選は2位での通過。準優勝戦(11R)の1号艇に座り、まさにアシ勝ちとも言えるような1Mだった。2号艇・後藤隼之がスタート立ち遅れて、壁が薄くなった所にカドから大池佑来(4号艇)が捲りで攻めた。一瞬決まったかに見えたが、トップ級のアシある齊藤とアシ色厳しかった大池はバックでの推進力の差は歴然。当然飲まれないようにミスなく回った齊藤の技術もあるが、大池が機力出ていたら分からなかった、アシ勝ちと言える逃げを決めて優出。 12Rでは予選トップ通過の石渡。伸び強力な2号艇・渡邉雄朗が隣に座り、差しかジカ捲りか渡邉の動きが展開の焦点に。コンマ08のトップSでスリット覗いた渡邉は差しに構えて、石渡の懐に舳先向けた。石渡も行きアシから伸び悪くないが、節イチ級の伸び持つ渡邉がバックストレッチで優位に舟運んで1周2Mを先制。石渡が次位に続き、1周1M握った戸塚邦好(3号艇)が3着に続いた。しかし、渡邉と戸塚がまさかの準優不良の判定で賞典除外に。その後に続いていた森作雄大(4着)と桑島和宏(5着)が繰り上げでⅤ戦進出となった。
渡邉が脱落となった為、予選トップ2の齊藤と石渡が入れ替わってファイナルで内枠に並ぶ形に。節間のアシ色で言えばこの2人がV戦メンバーの中でも抜けた存在。行きアシから伸び、ターン回りもしっかり備わり、オッズを見ても当然1-2が圧倒的な人気。 展示航走での動きは宮之原(4号艇)と桑島和宏も良い雰囲気見せていた。本番では齊藤がコンマ02、石渡がコンマ03で2人が1・2番手となるスタートを決めた。このスタート隊形となったら外枠艇にはほぼ勝機はなく、齊藤が石渡をカベにしてクルリと先マイ。アッサリと齊藤が逃走態勢を固めた。石渡も懐狙ったが齊藤には及ばず、二番差しを繰り出してきた宮之原との道中次位争いに。1周目バックストレッチでは宮之原が優位に走り、1周2Mで石渡が差し返し。2周1Mに入る前に少し石渡の舳先が宮之原の内に入り、2周1Mを石渡が先制。石渡のクルッと回る良い旋回で宮之原は外をターンするだけに。その後は石渡が次位優勢に運び宮之原も後を続いた。結果は3連単1-2-4(7.3倍・2番人気)での決着。
齊藤の通算52回目の優勝、江戸川では7度目のVで幕を閉じた。今節は直線系に良さがある好素性機65号とともに戦う事になったが、前検では行きアシが気になっていた様子。だが開催3日目には行きアシから伸びに手応え感じ、満足度高めの仕上がりに。ターンの繋がり部分も周回展示からかなり良い雰囲気醸し出していて、さすがの調整手腕発揮し直線系プラスで全体のアシを見事に引き出した。節間では優勝戦も含めて4勝、8走でオール2連対と安定感抜群の走りを見せた齊藤。2021年2月「第19回日本モーターボート選手会会長賞」以来の江戸川優勝で、今年のVは二つ目。次節は8月22日から福岡で行われるSG「第69回ボートレースメモリアル」に参戦予定。一昨年のオーシャンカップ以来で久々のSGの舞台となるが、この流れに乗って躍動して欲しい。 |