【優勝】中澤和志(3952・埼玉)2月24日から熱戦が繰り広げられた「テレボートカップ・第13回JLC杯」は、中澤和志・市橋卓士・佐竹友樹、そして地元の山田哲也が今開催の“パワー4強”としてシリーズを牽引。この4人全員が得点率9点オーバーというハイレベルな優勝戦の1号艇争いとなったが、3日目から5連勝で予選を終えた市橋が、V戦のポールポジションを手にして人気を集めた。また、山田とともに、地元からは乙津康志も逆転で予選を突破し、優勝戦へと駒を進めた。
その最終日は、冷たい雨が降りしきる中でのレースとなったが、予想されていた強い南風は吹かず、絶好の“ベタ水面”での最終決戦に。 レースはスローの3人が、それぞれ1艇身前後の好スタート。中でも、絶好枠の市橋が「コンマ13」のトップスタートを決めてそのまま先マイを図ったが、1Mで痛恨の振り込み。失速した市橋に3号艇の山田が乗り上げて、山田は転覆。市橋も航走を再開するのがやっと…という状況で万事休す。 一方で、2コースから冷静に差しハンドルを入れた中澤が抜け出して、難なく1着でゴール。スタートで立ち遅れながらも、2番差しから2Mで佐竹(4号艇)を振り切った5号艇の高沖健太が2着。3着には佐竹が入線。人気を集めた市橋が5着に敗れたこともあり、3連単は“3万円台”と波乱の決着となった。
優勝した中澤は、昨年2月・戸田周年以来の約1年ぶり、通算では48度目、江戸川では4度目のV。今期は(前期の出走回数不足で)A2級となっているが、豪華メンバーとなったこのファイナルを制して、改めてその地力の高さを証明。最近の江戸川では抽選運に恵まれず、パワー不足に泣くことも多かったが、今節は前節の優出モーターを引き当て、初日から流石の存在感を示していた。 この後は、桐生の一般戦を挟んで、3月17日から始まる尼崎の「SGボートレースクラシック」にも登場。この優勝の勢いを持続させて、約半年ぶりとなるSGの舞台でも今節同様の快走を見せてくれるはずだ。 |