【優勝】後藤翔之(4460・東京)「第13回さわやか杯」の優勝戦は、1番人気を背負ったイン・伊藤将吉の先マイが流れた隙を、2号艇の後藤翔之が渾身の早差しでバック先行。道中は多少キャビり気味で危ない場面もあったが、嬉しい地元(東京3場での)初優勝を決めた。 後藤と言えば、デビュー10ヶ月で初優出&初V(2008年9月・下関一般戦)の快挙を成し遂げた東京が誇る若手の有望株。しかし、能力は高いものの粗さが抜けず、その後は調子の波も大きく、優勝戦では“22連敗”の屈辱も味わった。また、前期はフライングを3本も抱えてしまい、5ヶ月間の戦線離脱と、大きな代償を払わされた。それでも、長欠からの復帰初戦となった前回の当地戦(5月・ゴールデンカップ)で優出。自慢の“強旋回”は全く錆付いておらず、自身もF3の悪夢を拭い去り、しっかりと前を向いていた。 約5年ぶり2回目となる今回の優勝は、間違いなく浮上のきっかけとなるはず。現在は(F長欠による)B2級の身だが、一気にA1級復帰が可能なペースできており、当面の目標は9月に桐生で開催される「新鋭王座決定戦」のタイトル奪取。ポテンシャルは“S級”の気鋭だけに、歯車さえ噛み合えば大仕事があるかもしれない! |