【優勝】久永祥平(5023・東京)6月7日(金)「7代目江戸川番長決定戦」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
新エンジンに切り替わり3節目となった当節に行われた名物シリーズ「江戸川番長決定戦」は、初の2準優制&6日間のロングラン開催。エース機候補と呼べるエンジンが頭角を現し、気配抜群の23号機を駆った渡邉雄朗がファイナル1号艇に乗艇。 前節の高田明に続く連続V機へと導くことは濃厚かと思われたが、若手当地巧者が牙を向いた。レース足系に好脚備えて、セミファイナルで道中戦を制した久永祥平だ。
展示は渡邉雄が文句なしのスリット足。対してダッシュ枠からは若林樹蘭が特訓から良い気配を見せ、カドからデビュー初Vへの期待が高まった。しかし、2号艇の座を獲得した久永にとって優勝戦時の追い潮・追い風は絶好の水面コンディション。ターン回りに安定感備えており、何度もコーナー勝負で魅せた久永がキッチリとこのチャンスをもモノにした。
本番はカドから若林がトップS。久永は4番手タイのタイミングとなり、イン渡邉雄は6番手Sでやや後手を踏む形に。しかしここから伸ばし返す足ある渡邉雄。1Mで先手打ったが、懐をグリップの利いたターンで久永が捕らえた。1周2Mで決死の差し返しを渡邉雄も狙ったが舳先浮き。その隙に若林も渡邉雄に接近。ハイパワー機の力ある渡邉雄がまだ前を追える気配はあったが、2周1Mでこの若林が結果的に援軍となり久永が先頭へ抜け出した。2着競りは若林が2周バックを優位に運び、2周2Mで渡邉雄を振り切り。渡辺豊も連下へ接近したが、渡邉雄が冷静に捌いて3着は確保。ヤング世代の2人がトップツーとなり結果2-4-1(203.6倍・45番人気)の波乱決着で幕引きとなった。
2018年5月のデビューから約6年で掴んだ初優勝。初勝利・初優出も江戸川水面である久永はまたひとつ思い出の記録を上乗せした。そして同時に獲得した「7代目江戸川番長」の称号。今節はその勲章に恥じない道中戦を何度も見せ、若手当地巧者として更に一歩前進した。次節は6月16日からびわこでのG3「第11回イースタンヤング」に参戦予定。ワンツーフィニッシュ決めた若林と共に波を捻じ伏せる走りに期待したい。 |