【優勝】荒井翔伍(4608・東京)登録6年未満(109期以降)のヤングレーサーと、オーバーエイジ枠で出場した2選手(荒井翔伍&武富智亮)によって争われた「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ」は、優勝賞金「100万円」を懸けて、6月21日(木)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、予選トップ通過を果たした水原慎は、5日目の準優(11R)を5着で敗退。また、2位通過の堤啓輔は準優(12R)を2着で“初優出”を決めたものの、V戦は3枠回りとなった一方、その準優(12R)を勝った地元の荒井翔伍(予選6位)がポールポジションに構えるラストバトルとなった。
その最終日は、南寄りのホーム「追い風」に対して、風向きと逆目の「下げ潮」のため、2R以降は安定板が装着されたが、終日風速が強まることはなかった。よって、V戦も僅かにポチャ波は立っていたが、まずまずの水面コンディションの下でレースが開始された。
そして迎えたレースの方は、1号艇の荒井が快心のトップS(0.06)を決めて、1Mを一気に先取り。そのまま2Mを先に回ると、道中は安河内将(4号艇)に艇間を詰められはしたものの、最終2Mも冷静にターンして、先頭でゴール板を駆け抜けた!
対する後続争いは、捲り差した安河内が、関浩哉(6号艇)に競り勝って2着に入線。また、入海馨(2号艇)の追撃を抑えた関が3着に入った。
さて、勝った荒井は、2016年8月の平和島以来、約2年ぶりとなる久々の美酒(通算5回目のV)。今節の序盤戦は明らかに動きが重く、予選突破も危うい状態だったが、3日目に気配が好転。予選最終日の4日目を“連勝”して波に乗ると、5日目の準優戦も1着でクリア。その結果、V戦の1号艇が転がり込む“ツキ”をしっかりと生かし切った。
デビュー当時から“純地元”である江戸川は参戦機会が多く、思い入れも人一倍の荒井。ちなみに、当地では2016年の正月開催(新春金盃)で“初V”を飾ったものの、その後は1号艇で優出した2度のファイナルで「3着」・「2着」と優勝を逃し、悔しい思いをしていた。
荒井本人も、「今回は1号艇で負けた時のリベンジです!」と前日から気合がパンパンに入っていた。「密かに事故パンなので、事故はできないんすけどね…」とも話していたが、その不安を一蹴するトップSからの「逃げ快勝劇」で雪辱を見事に果たした。
なお、来期(7月1日以降)はA2級からの出直しとなる荒井。今節の前検日に「何か、年々下手になってる気がします(苦笑)」と自虐的に話していたが、2015年からの2年間、関東地区の「地区スター候補」にも選出されていたように潜在能力は文句なし。時に自滅してしまうレースもあるが、ターンスキルは高く、粘り強いレースが彼の真骨頂。このVを足がかりに今後の飛躍を期待したい! |