【優勝】中澤和志(3952・埼玉)8月29日(火)「月兎ソースカップ」(5日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。
最終日は4日目と同様に全レースで安定板を装着して、8レース目からは周回短縮の本番2周戦で行われた。優勝戦もスタートラインに対して風速8mの強い追い風と流速30cmの上げ潮の中で開始。 スタート展示では1号艇・中澤和志が充実のスリット気配を見せていた。周回展示では浜先真範(2号艇)と深井利寿(4号艇)が良好な回りアシの雰囲気見せて、山本英志(5号艇)はバランス取れているアシ色。全体にやや劣勢な感じがした黒柳浩孝(3号艇)。荒井輝年(6号艇)は直線気配がまずまずと言った処。6人の中では黒柳と荒井がアシ色的に一つ下と言う感じがある展示航走だった。 本番では中澤と浜先がコンマ05・トップタイのスタートを切り、3コースの黒柳が一人コンマ10台(コンマ13)でやや中へこみのスリット隊形に。外枠3人は0台後半のタイミングで決めて、全体的に仕掛けは早かった。1Mを先制した中澤に対し、差しを狙った浜先。バックストレッチでは僅かに舳先届かずに中澤が1周2Mも先行。浜先は潜り込んで来る深井を包みながら躱して、5コースから全速戦で大外回りバックストレッチを走った山本が1周2Mで次位を走る浜先に対して差しを狙った。深井を躱した事でやや外に膨れて行った浜先の内を走り迫って来た山本を、2周1Mで再び浜先は握って躱した。3~4艇身前を走る中澤の懐をラストターンマーク(2周2M)で浜先は差しを狙ったが及ばず。中澤が先頭でゴールを切り浜先、山本と続いてゴール。結果3連単1-2-5(13.0倍・3番人気)で決着して、中澤の当地6度目の優勝で幕を閉じた。 中澤は当地6度目の優勝となった今回の勝利で江戸川通算100勝目と記念すべきVに。出足系に充実した機力で、行きアシ・ターン回りが軽快な仕上がりとなった今節。その脚色活かして、優勝戦含めた節間7走を4勝・オール3連対で締め括った。初日「江戸川選抜」の1枠戦(2着)は荒井(2号艇)に差し切られて落としたものの、ファイナルでは浜先に差し届かせず。キッチリとサイドの掛かったターンで押し切った。 5月・桐生での一般戦「創刊75周年記念 第45回デイリースポーツ杯」以来、今年2つ目のVを掴んだ中澤は来期(2024年1月)からの適用勝率も更に上積み、7点以上を維持。次は10月の「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」で江戸川に参戦予定。「実力」と「運」が必要になるお祭りレースの優勝者に与えられるのは2024年1月・大村での「BBCトーナメント」優先出場権。10月の江戸川でも波を制する活躍を中澤に期待したい。 |