【優勝】山本英志(3888・東京)「東京」「群馬」「三重」の3支部による対抗戦、「3支部ガチ対決シリーズin江戸川・第23回日本財団会長杯」は6日間の「2準優制」で争われ、日程通りの3月8日(水)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、準優戦の1号艇は山本英志(予選1位)・伏見俊介(同2位)と地元の東京支部勢が独占したが、伏見は準優【11R】3着でV戦は5枠回りに。対する準優【12R】の山本も、スンナリとは逃げ切れなかったが、2M逆転の「抜き」で制して、こちらはV戦絶好枠を獲得した。
さらに、地元からは「超抜パワー」を武器にデビュー以来最高の走りを見せた堀越雄貴が、準優2着で念願の「初優出」を達成。その他、群馬支部からは長谷川充・小川知行の2人が6強入り。なお、三重支部からは「支部長」を務める花本夏樹が意地を見せて、V戦に滑り込んだ。
ちなみに、最終日の開催は「春本番」を告げる、最大で「10m/S」の南風(追い風)が吹いた。ただし、風が本格的に強まった中盤戦以降は、潮回りが順目の「上げ潮」だったため、海上からのウネリは流入してきたものの、激しく水面が荒れることはなかった。
そして、優勝戦は1号艇の山本が、渾身のトップS(0.08)で飛び出して完全にハナを切る形。勝負処の1周1Mを自分の旋回半径で回した山本は、角度良く捲り差しに入った伏見(5枠)と、一番差しの長谷川(2号艇)をバック線で抑え込んで、押し切り態勢を築いた!
なお、続く2Mを先取りした山本に対し、長谷川が諦めずに追撃したが、2周ホーム直線で長谷川を振り切った山本の「V」が確定的に。長谷川が2着で、3番手航走の伏見に小川が絡んだが、2周1Mで小川を冷静に捌いた伏見が3着に入線した。
さて、今シリーズの地元A1級として、「主砲」の走りを見せた山本。準優日の5日目こそ多少気配を落としたものの、V戦は4日目までの「好パワー」が復活。準優戦後のインタビューで「Sは集中して行けているし、大分見えてます」とのコメント通り、ラストは「最高のS」を決めて、主導権は誰にも渡さなかった!
ちなみに、山本は当地通算「19回目」の優出で、悲願の「江戸川初制覇」を達成。「絶好のチャンス。今回勝てなかったら、江戸川は一生優勝できないと思う。気合入れて行きますよ!」と強い気持ちで臨んだ山本。時間は掛かったが、ようやく「関東全5場制覇」を果たした!
最後に、今期は「絶不調」で、前検日時点の勝率が「5.29」とB1級陥落の危機に瀕していた山本だが、この6日間の頑張りで勝率の方も「5.57」まで上昇。悪い流れを断ち切った山本は、4月に控えるプレミアムG1「若松マスターズチャンピオン」へ向けて、もう一段リズムアップを図りたいところだ! |