| 【優勝】中澤和志(3952・埼玉)6日間シリーズ(2準優制)の「新小岩ホルモン平田杯」は、安定板が装着されるレースはあったものの、節間を通して概ね水面コンディションに恵まれて、日程通りの12月19日(月)に優勝戦が行われた。
そのシリーズを牽引したのは、「年間V5」を目指して気合パンパンで乗り込んで来た北野輝季。予選を「オール3連対」でトップ通過すると、5日目の準優戦も辛勝ではあったが「1着」でクリアして、V戦のポールポジションを掴み獲った。
また、V戦のスロー枠を確保したのは、黒崎竜也・中澤和志の両A1レーサー。さらに、山本寛久&末永由楽の岡山支部勢もベスト6入りを果たした他、地元・東京支部の奥平拓也(※予選2位)が準優のインで捲れられたものの、何とか「3着」に粘って優出を決めた。
迎えた優勝戦は、トップS(0.09)を決めてきた中澤(3号艇)に対して、インの北野も「0.10」とほぼ互角の踏み込み。しかし、2コースの黒崎が立ち遅れて、典型的な「中へこみ」のスリット隊形に…。
そして、勝負処の1周1Mは、4カドから捲りに出た山本に対して北野が応戦。その展開を導き出したのは「好S」を決めていた中澤で、山本の引き波を上手く回避してズバッと「捲り差し」を叩き込むと、バック線を一気に先行。続く2Mを先取りした中澤の「V」が早くも確定的となった!
後続は、ブイ差しから浮上した末永(6号艇)を、2Mで捲った北野が2着に入線。なお、大外が嫌われて人気を落としていた末永が3着に入ったため、3連単(3-1-6)は32番人気の「10,490円」という「万舟決着」でシリーズが閉幕した。
さて、ここ一番で「勝負強さ」を発揮した中澤だが、準優戦が行われた5日目に足落ち。本人も「板が着くとSが届かないし、ヤバい…」と話していたが、幸いなことに風が弱かったV戦は安定板なしのレースに。実際、レース前に行われる「S特訓」の時点からスリット付近の「加速感」は申し分なかったし、行き足が完全に復活していた!
その中澤は、2015年3月(第13回JLC杯)以来、通算「5回目」の江戸川制覇。ちなみに、若手時代から卓越した「波乗り手腕」を誇った中澤が、初めて優出したのはこの江戸川で、長年に亘って「水面巧者」として君臨。当地における優勝こそ久々だったが、近年もコンスタントに好勝負を演じていた。
最後に、かつてはSG戦(2006年3月の平和島ボートレースクラシック)を制している中澤は「マスターズ世代」に突入した現在も、高いポテンシャルを維持している。そして、年明けの当地G1戦(67周年記念&関東地区選手権)にも参戦予定で、実績満点の水面で「大仕事」を狙ってくるはずだ! |