【優勝】平本真之(4337・愛知)「第40回報知新聞社杯」は予選道中での中止順延を挟み、4月21日に優勝戦が争われた。その最終日は朝から強い南風が吹き、全レースで安定板が装着された他、3Rまでは2周戦にて行われたが、ラストの優勝戦は比較的落ち着いた水面でスタートが切られた。
レースは、4カドから「コンマ18」のトップSを決めた麻生慎介が舟足を伸ばしたが、インから上平真二が激しく抵抗し、広島支部の両者で1M競る形に…。その好展開を逃さなかったのが、麻生をマークしていた5号艇の平本真之。スピードを乗せた「捲り差し」で突き抜け、そのまま後続を寄せ付けずVゴール。今年初、通算では(昨年3月の常滑周年以来となる)17度目、江戸川ではこれが“初優出&初優勝”となった。
一方の後続争いは、2コースから差して残した森仁志が、2Mで3号艇の村越篤を捌いて2着を確保。3着には上平が2Mで浮上して入線。圧倒的な支持を集めた上平が3着に敗れたこともあり、3連単は2万円台の高配当決着となった。
さて、優勝した平本だが、これまでの江戸川では「攻めすぎて転覆してしまい…」と思うような結果を出せていなかったが、今節は「割と落ち着いてレースができている」と、予選道中から肩の力を抜いて走ったことで普段通りの実力を発揮できた様子。
「外枠の方が自分は本領」と、SG&G1の舞台で磨かれた“アウト捌き”の巧さが大一番で生きたことはもちろんだが、準優がインから3着だったため、ファイナルは外枠回りとなったことも、逆にリラックスして臨めた要因となったかも知れない。
また、準優で予選トップの村越が最後の最後で2着に追い上げた結果、平本は6枠回りを回避できたこともラッキーだった(村越が準優で3着なら、その村越が優勝戦は5号艇だった)。元々「波は好きだし、江戸川も苦手ではないです」と話していたが、今回の参戦でしっかりと“勝ち方のツボ”を覚えたのなら、次回以降の活躍にも大いに期待が持てそうだ。
なお、新モーター&新ボートによる今シリーズだったが、近年の傾向通りに、今年度もモーターの個体差はかなり大きそうな印象。早速、選手間で評判を集めた品田直樹の「18号機」は、野球と同様に“エースナンバー”として今後1年間君臨しそうな予感…。
その他では、大健闘した森仁志に約17年半ぶりの優出をプレゼントした「39号機」や、優勝戦でも上々の伸び足を見せていた麻生慎介の「26号機」などは、次節以降も注目したい。さらに、今節使われたなかったモーターの中からも、更なるパワー機が出現する可能性もあり、当分の間は“注目モーター探し”も楽しみの1つとなりそうだ。 |