【優勝】佐藤 隆太郎(4847・東京)新エンジン・新ボートとなってから初めての得点率制・4日間開催の「第48回東京中日スポーツ杯」は、強めの雨が降り続いた6月28日(金)に優勝戦が行われた。短期決戦の予選道中を3連勝を含む活躍で突破した地元・佐藤が優勝戦では1号艇へ乗艇。手にした49号機は節序盤からスリット付近からの気配は良かった。2日目にはスリットからの伸びも上向いて、良い足に仕上がり。予選最終日こそ、4等に崩れたが優勝戦のメンバーに入ってなお、足は上位であった。出足・ターン回りの良さと持ち前の技量を活かして、堅実な着獲りの山口が2枠。同支部の渡邉が3枠。そこからは竹之内・栗城・新出の順。
最終日は1Rから12Rで安定板を装着、水面状況の悪化から3Rから9Rまでは周回短縮の上での競走となった。水面状況が回復した10R以降は3周戦で執り行われた。
展示航走では4枠の竹之内の行き足と伸び足に気配があり、自身初Vが懸かるこの場面では展示にも気合が見て取れていた。だが、内枠の3艇も行き足・回り足等は見劣りしない雰囲気はあり、内枠勢での首位争いも十分にあり得た。強かった雨足も若干弱まり、比較的穏やかな水面状況で優勝戦はスタートした。まずはイン佐藤が(0.12)でスタートを決めた、3号艇渡邊も(0.11)と負けぬ勢い、挟まれた山口は(0.14)と若干だが後手を踏んだ形。ダッシュ勢では4号艇竹ノ内・5号艇栗城がともに(0.09)と鋭発で飛び出した。6号艇の新出は(0.16)と他艇と比較すると遅め発進に。僅かながらもバラついたスリット隊形の後に迎える1Mの攻防は佐藤が先マイを放ち先制、渡邉が果敢に握るもやや流れる格好。スタートで後手を踏んだ山口は差し遅れ後退、二番差し試みた竹ノ内も山口が壁となり後退を余儀なくされた。空いた内を捲り差した栗城と最内を突いた新出がバックストレッチに抜け出した。バックストレッチで佐藤に並んだ栗城は2M先制して先頭へと抜け出した。3着を走る新出も後続に3艇身ほどのリードを保ち2Mを回り3着争いの態勢は決する。このまま栗城が優勝を掴むかと思われたが、先頭の栗城を猛追する佐藤がターンごとに、的確なハンドル捌きで徐々に差を詰め、最終ターンマークで鋭い差しを入れゴール前で逆転。壮絶な首位争いを制して今年に入ってから5度目の優勝を掴んだ!結果は1-5-6(73.4倍・22番人気)でシリーズは閉幕した。最後まで手に汗握るレースを披露してくれた佐藤。直近は勝率7点ベースでの力走ぶりを見せており、8月には丸亀で開催の「第70回ボートレースメモリアル」へ初出場の予定。定松を初め、若手のSG競走における活躍が目立つ昨今。次世代の関東を背負うレーサーとして躍進を期待したい。 |