【優勝】浅見昌克(3629・埼玉)「第37回日刊スポーツ杯」は、シリーズリーダーを務めた浅見昌克が、本命党の熱い支持にキッチリ応えるイン逃げを決めてV。浅見は今年初、通算29回目(江戸川4回目)の優勝。なお、当地の優勝戦は、ここ最近(前節の中止打ち切りをはさみ)8連続で1号艇が勝利と、その節の牽引者が結果を残し続けている。
さて、レースの方は、8R辺りから下げ潮の追い風で水面が多少ポチャつき出し、9R以降は安定板装着となったが、優勝戦の時間帯にはほぼ無風となり、絶好のコンディションに。内の浅見、草場康幸が絶好の飛び出しを見せ、ダッシュから伸びた5号艇・古賀繁輝が、1Mで3号艇・青木玄太の牽制に二の足を踏んだ時点で早くも態勢は決した。インから力強く足を伸ばした浅見が、一気の先マイから後続を引き千切る“圧勝劇”で有終の美を飾った。
次位争いは2号艇の草場とともにツケ回った青木が、パワー任せに草場をバック直線で突き放す形。2Mを好角度で差してきた古賀が、執拗に青木を追い掛け回したが、パワー面のアドバンテージがある青木が、各コーナーを冷静に立ち回って、2着をガッチリと守った。
前検日のスタート特訓の時点から、目に見えて直線の伸びが素晴らしかった浅見。そのパワーをレースでも実証し、「久々に節イチ」と自身が言えば、優勝戦2着の青木も「浅見さんはスリットからの足が違う」と舌を巻く“豪脚”を見事に生かし切った。前期はやや不振で、来期(1月以降)はA2級に陥落してしまうが、この優勝で弾みが付くはず。埼玉支部きっての“一般戦の強豪”で、かつ“波乗り巧者”でもある浅見の今後に期待したい。 |