【優勝】遠藤エミ(4502・滋賀)9月18日(火)にスタートした「G3オールレディース・江戸川女王決定戦 KIRIN CUP」は、当初の予定通り23日(日)にファイナルの優勝戦が行われた。
前日の5日目に行われた2つの準優勝戦は、1号艇の大豆生田蒼(11R)・遠藤エミ(12R)がともにインから快勝。よって、断トツの予選1位通過を果たしていた遠藤が、順当にV戦のポールポジションを獲得した。
また、遠藤とともに初日の「江戸川選抜戦」に出場した大豆生田(2枠)と津田裕絵(3枠)がスロー枠を占拠。その他、“初V”を目指す関野文(4枠)に加えて、深川真奈美(5枠)・原田佑実(6枠)の両A級レーサーもラストバトルに顔を並べた。
なお、最終日は風も弱く、好水面の下でオープニングの1Rを迎え、優勝戦(12R)もホーム「追い風」が「4m/s」に対して、風向きと順目の「上げ潮」が「20cm/s」という絶好の水面コンディションとなった。
そして迎えたレースの方は、圧倒的な1番人気に支持された1号艇の遠藤が、インからトップS(0.09)で飛び出した。他の5選手も「10台」のスタートを決めてきたが、スリットの攻防を制した遠藤は力強く1Mを先マイすると、完璧なターンで外を完封して早々と「一人旅」に持ち込み“V”を確定させた!
遠藤が「100点満点」のターンをしたことで、2コースの大豆生田は「差し場」が窮屈になり、外をツケ回った津田と、関野・深川の3者も「握り競り」になったことで、大外からブイ際を差し込んだ原田がバック線の最内をスルスルと浮上してきた。
続く2Mにおいて、原田を捌く態勢だった津田がキャビテーションを起こし、原田の2着が確定。また、津田の内側を掻い潜った大豆生田が、果敢な追い上げを見せた関野に競り勝って3着に入線した。
さて、節間を8戦6勝&2着2本の「オール2連対」という磐石のレース運びで、第7代目の「江戸川女王」に見事輝いた遠藤。当地は初出場だった2015年9月の「男女W優勝戦」を制すると、男女混合戦だった前回戦(今年2月のスカッとさわやか杯)も堂々の「イン逃げ」で優勝。女子レーサーとしては「前人未到」の“江戸川3連覇”を達成した!
その遠藤は、準優戦後のインタビューで「気になっていた直線が良くなった。バランスが取れて、上位の足に仕上りましたね!」と自ら機力に太鼓判を押していたが、V戦後も「足は完璧でした」と納得の表情で振り返った。実力断然の遠藤が、1号艇で機力も完璧とあっては“圧勝劇”も必然だった。
この勝利で今年“V4”とした遠藤は、女子賞金ランクも「9位」まで浮上。今節の前検日に「今年は苦しい年。思うようなレースができてなくて…」と苦しい胸の内を明かしていたが、“ドル箱”の江戸川で昨年の賞金女王は一気に息を吹き返した。
今後は、2節後に「戸田62周年記念」で男子トップレーサーとの戦いが控えているが、「厳しい位置にいるので、もっと(賞金を)上積みしないと…」と今一度気を引き締めていた遠藤。大目標である“クイーンズクライマックス連覇”へ向け、もう一段シフトアップしていく構えだ! |