【優勝】宮之原輝紀(4939・東京)6日間シリーズの「男女W優勝戦・第42回サンケイスポーツ杯」は、日程通りの6月12日(火)に最終日を迎え、まずは先陣を切って11Rに男子の優勝戦が行われた。
その最終日の開催は、10R辺りからホーム「向かい風」が吹き始め、優勝戦の時間帯は風向きと逆目の「上げ潮」だったが、潮流が「20cm/s」と弱かったため、水面が波立つことはなかった。
そして、迎えたレースの方は、僅かに後手を踏んだ大外の吉川喜継(6号艇)を除き、他の5者はいずれもコンマ15近辺の横一線に近い隊形となった。スリット後は、深水慎一郎(1号艇)がグッと伸びて1Mを先取りしたが、電光石火の「捲り差し」で切り込んだのは、同じ地元の宮之原輝紀(3号艇)だった!
その宮之原は、続く2Mにおいてボートが若干バウンドしたが、ホームストレッチで深水と江本真治(5号艇)を振り切ると、2周1Mをキッチリ回し、この時点で勝利を確定させた。
後続争いは、2周1Mで江本を抑えて先に回った深水が2着を死守すると、若林将(4号艇)が2周2Mで3番手だった江本を逆転して3着に入り、“地元トリオ”が上位着を独占した。
さて、自身2度目の優出で嬉しい“デビュー初V”を勝ち獲った宮之原は、2016年5月の平和島が初出走の118期生。当初から「東京支部期待の逸材」として大きな注目を集めていたが、前期に早くも素質が開眼し、来期(7月1日以降)はA2級の昇格が決まっている。
当地は昨年4月(ゴールデンカップ)以来、約1年ぶりの参戦だったが、予選道中から「潮流」を考慮に入れたミスのない素晴らしいレースを披露。平和島の「フレッシュルーキー」に選出されている関係で、現在のところ当地を走る機会は少ないが、本人も「江戸川をもっと走りたいです!」と熱望している通り、ここに新たな“江戸川巧者”が誕生したと言って良さそうだ。
V戦の直後は「嬉しいというより、ホッとしました」と胸を撫で下ろしていた宮之原だったが、「G1やSGで活躍している羽野(直也)さんや仲谷(颯仁)さんに追い付きたいですね」とトップステージを見据えている。常に前向きで、レースセンスも抜群な“地元期待の星”に今後も熱い視線を送りたい!
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