【優勝】茅原悠紀(4418・岡山)「第14回夕刊フジ杯」の優勝戦は、節間を通してシリーズリーダーの座に君臨した茅原悠紀が、完璧なイン逃げを決めて圧勝。絶大なる人気を背負ったファイナルで、見事に重責を果たした。なお、茅原は前節の地元・児島(一般戦)からの連続V、自己通算「22回目」の優勝となった。
レースの方は、ダッシュ組が思い切って仕掛け切れず、スローの3人がスリット優勢。中でも、インの茅原は「コンマ04」と究極の踏み込み。捲りも差しも完璧にシャットアウトして、1Mを力強く先マイ。バック直線で早くも独走態勢に持ち込んだ。
焦点は2・3着争いに絞られたが、2コースからロスなく差した永井源が2Mを回った時点で2着を確保。外をツケ回った西川新太郎(3号艇)が続いて、スロー勢の上位独占…かと思われたが、地元の意地を見せた後藤翔之(5号艇)が西川を猛追。2周2Mで強烈な切り返しを決め、逆転で3着をもぎ取った。
さて、昨年は年間「10V」と勝ちまくり、14年ぶりの東都決戦となった平和島でのSGグランプリを圧巻の大外差しで制した茅原。今シリーズも、戦前から“GP覇者・茅原一強”のムードで幕が開けたが、そのとおりに随所で強烈な旋回を繰り出し、まざまざと「格の違い」を見せつけた。
江戸川での強さも半端ではなく、通算6節を走って「3優出3V」という勝負強さ。一般戦に限れば、これで“3連続優勝”と無双状態だ。今節は水面コンディションにも恵まれたが、元来“波水面の強さ”も破格。ちなみに、優勝戦の前に行われたインタビューでは「今回も勝って、江戸川をもっと好きになりたい!」と話していたが、この勝利で“大好き”になったことだろうし、難水面の当地を完全に手の内に入れた。
今後は(昨年5月の平和島周年の優勝戦で切ったFの罰則期間を終え)、次節の常滑周年からG1戦線に復帰。その次は、50回目の節目を迎える尼崎のSGクラシックという大一番が待っている。最高峰の舞台でも主役を張るだけの力を蓄え、名実ともに“岡山の大エース”に成長を遂げた茅原から今年も目が離せない! |