【優勝】真庭明志(4259・長崎)6日間の2準優制で争われた「第17回日本写真判定杯」は、台風18号の影響が懸念された5日目の開催も風速が想定より弱まったことで順延することなく実施され、19日(火)に予定通りファイナルの優勝戦が行われた。
なお、当地通算「4V」の実績を誇る橋本久和(3号艇)を除いた5人が、“江戸川初V”を目指すラストバトルとなったが、5日目の準優勝戦をインから順当に逃げ切ってV戦の内枠を占拠した大須賀友(1号艇)と真庭明志(2号艇)は、ともに当地の”看板機”とタッグを組んでおり、この両者が抜きん出た“機力2強”を形成する一戦となった。
そして迎えたレースの方は、大須賀がインから快心のトップS(コンマ07)を決めた。スリット後もグイグイ伸びて行き、“楽勝”を期待していい隊形だったが、「追い風」+「上げ潮」の条件下で握り過ぎたことが災いして、まさかのオーバーターンに…。
そこをロスなく差し込んだのが2コースの真庭だった。バック線半ばで大須賀を捕らえ切ると、2Mを内有利に先取り。遅れを取った大須賀は渾身の差し返しを狙ったが、真庭は完璧に仕上がっていた「強出足」で振り切ると、続く2周1Mもミスなく回し切って「V」が確定した!
後続は、大須賀がそのまま2着に入った一方、カドで覗いていた渡辺浩司(4号艇)を抑えて、外をツケ回った橋本が3着に入線。なお、差しへの変化が遅れた渡辺のターンが中途半端になったことで、外枠の吉原聖人(5号艇)と北山康介(6号艇)には展開が向かなかった。
さて、前日のインタビューで「2コースは苦手なんですよ…」と自信なさ気に話していた真庭だが、実際にも今節で唯一着外に敗れたレースが2コース戦(3日目3R)だった。しかし、インの大須賀が膨れる好展開にも恵まれたが、「17号機」のパワーを信じた冷静なハンドルで“当地初V”を勝ち獲った。
なお、今節のV賞金は通常の一般戦(71万円)より高額の「100万円」ということもあって、「奥さんに時計をせがまれていたので、本当に大きいです!」とレース後は破顔一笑だった真庭。しかも、今期は勝率的にも自己最高ペース(7.14)と絶好調。この優勝で勢いが更に加速するのは間違いないだろう。 |