【優勝】山田祐也(4757・徳島)4日間シリーズ(得点率制)の「創刊70周年記念・第42回デイリースポーツ杯」は、日程通りの1月21日(月)にファイナルの優勝戦が行われた。 その優勝戦は、2日目まで“3戦3勝”とシリーズを牽引した山田祐也(1号艇)&村田修次(2号艇)の両者に加えて、今回が“初優出”の吉崎悠司(3号艇)までもが「準完全Vペース」という、実にハイレベルなメンバー構成となった。 さらには、山田とともに初日の「江戸川選抜戦」に出場した新田泰章(4号艇)・松尾昂明(6号艇)と、今期が“初A1”の高倉和士(5号艇)もベスト6入りを果たした。 なお、ホーム「向かい風」が終日吹いた最終日の開催は、風と対峙する「上げ潮」が入り始めた6Rに安定板が装着されたものの、風は弱く水面が極端に荒れることはなかった。また、ほぼ「無風」状態で迎えたV戦は、絶好の水面コンディションとなった。 そして迎えたレース本番だが、インの山田は好S(0.11)を決めたが、ジカ外(2枠)の村田が完全に立ち遅れた上に、「カド受け」の吉崎も踏み込みが甘かったことで苦しい“裸のイン”となった…。それに対して、トップS(0.08)を決めたのは高倉(5枠)だったが、その高倉に刺激される形で、カドの新田が猛然と捲りで攻めた! しかし、山田は冷静だった。1Mは新田の引き波に嵌りかけたものの、無理に抵抗することなく、ターンマークをキッチリ回して巧く立て直した。バック線は山田と新田、捲り差しで割ってきた高倉による争いとなったが、続く2Mは「全速ターン」で勝負に出た新田に併せて、山田が先取りに成功。 その後も、先行態勢を築いた山田に対し、新田は諦めることなく追撃したが、冷静に6回のターンをミスなく回し切った山田が1着でゴール。新田は2着で、高倉も後続を封じて3着に入線した。 さて、当地5回目の参戦で“江戸川初V”を飾った山田は、昨年7月の地元戦(鳴門)以来、通算では「7回目」の優勝。一昨年(2017年)に「最優秀新人」に選出された徳島支部期待の星で、天性の「スタート勘」を持っている根っからの“速攻派”だ! その山田は「江戸川の水面には苦手意識がある」と言うように、今回が当地では初の優出だった。それでも、今シリーズは“伸び足”に特長のある「35号機」のパワーをいち早く引き出すと、難水面も力強く乗りこなして見せた。 今後の山田は、下関の一般戦を走った後に、地元の鳴門で開催される「G1四国地区選手権」に参戦するが、まだG2以上の特別戦での優出経験はない。従って、「記念クラス」にステップアップを遂げる上でも、次々節の地区戦は“登竜門”と言えるレースで、その戦いぶりにも注目しておきたい! そして、いよいよ次節の江戸川では、昨年のグランプリ覇者である峰竜太を筆頭に“銘柄クラス”が大挙参戦する「G1江戸川大賞・開設63周年記念」が開幕する。ちなみに、今節の村田修次が「今まで走った江戸川で一番出てます!」と絶賛していた「64号機」をはじめ、「61」「38」「37」「41」「27」が注目モーターで、この6機を引当てた選手は好勝負必至だ! |