【優勝】畑田汰一(5042・埼玉)6日間の2準優制で争われた「第44回日刊スポーツ杯」は、日程通りの5月22日(金)に優勝戦が行われた。
なお、5日目に実施された2組の準優勝戦は、予選1位の廣瀬将亨と同2位の小池修平がともにインから2着惜敗で、V戦は中枠回りとなった一方、深井利寿・畑田汰一の2者が準優戦を「2コース差し」で制して1着。その結果、予選3位通過の深井がV戦の1号艇を手にした。
その他では、深井と同じ滋賀支部から君島秀三・吉川喜継の2者も、準優3着でファイナリストに名を連ねた。
そして、北寄りの向かい風が「9m/s」と強まる状況下でV戦の開始となったが、ダッシュ勢がスタートで仕掛け切れなかったのに対して、スロー枠の3者はいずれも「0.17」の飛び出し。中でも、スリット後に覗いた畑田(2号艇)が猛然と「フルターン」を敢行すると、インの深井を完全に捲り切って、先頭でバック線に躍り出た!
旋回後期で完璧にサイドを利かせた畑田は、ボートの返りも実に力強かった。その後もバックストレッチで後続艇との差をグングン広げると、続く2Mも軽快に回し切って「デビュー初V」を確定的な物にした。
なお、1Mで捲り差しを狙った君島(5号艇)が、失速気味になった深井に行く手を遮られたため、スリットで後手を踏んでいた小池(4号艇)と吉川(6号艇)が差しから2・3番手に浮上。続く2Mで内を突いた吉川を、冷静な「抱きマイ」で交した小池が2着で、吉川は3着に入線した。
さて、豪快な「2コース捲り」を炸裂させて、自身2度目の優出で「初V」を飾った畑田は、2018年5月の戸田でデビューした122期生。今節は初日の時点で「ターン後が弱い…」と不満を口にしていたが、気温の低下とともに舟足は日を追って上昇。準優の時点では「節イチ級」を思わせるほど、モーターは噴きまくっていた!
V戦を終えてピットに帰投した畑田は、開口一番「メチャ嬉しい!」と喜びを爆発させるとともに、「1Mで捲って行くのは少し狙ってました」と、してやったりの表情。「足も今節で一番良かったし、乗りやすかった。この優勝はエンジンのおかげですね!」と相棒の「65号機」に感謝し切りだった。
ちなみに、登録番号5000番台の選手で優勝を飾ったのは、今回の畑田が初。直前の地元戸田での「初優出」で自信を付けていた畑田は「今期はA2ではなく、A1に上がるのが目標。埼玉の先輩たちと一緒に、早く記念を走ってみたいですね!」と目を輝かせていた。
また、畑田は「もう5・6節走らせてもらってますし、江戸川は好きな水面ですよ!」とも話していた。実際のところ、追配での参戦を含めて、すでに「6節」も江戸川を走っており、当地での「乗りっぷり」は実に素晴らしい。この先は埼玉支部を代表する「江戸川巧者」として、さらなる飛躍を期待したい!
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