【優勝】濱崎誠(4082・大阪)6日間シリーズ(2準優制)の「月兎ソースカップ」は、安定板が装着される日が多かったものの、水面コンディションが極端に悪化することはなく、日程どおりの9月7日(火)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、今節の「シリーズリーダー」を務めたのは、初日から「4連勝」とカッ飛ばした濱崎誠で、その勢いのまま予選トップ通過を果たすと、5日目の準優勝戦(12R)もインから一気の逃げで圧勝して、V戦の黄金枠をガッチリと掴み獲った!
その他、予選2位の泉具巳も準優(11R)を逃げ切って、V戦の2枠をゲット。さらに、中枠には初日の「選抜戦」を制した小山勉と、浅見宗孝の埼玉コンビが収まった他、地元A1級の内堀学とともに、当地巧者の宇佐見淳も準優3着でファイナル進出を決めた。
そして、迎えた最終日のV戦は、スロー勢の踏み込みが鋭く、中でも濱崎(1号艇)と泉(2号艇)の2者が「ゼロ台」の飛び出し。対するダッシュ勢では内堀学(5号艇)がスリット後に覗いたものの、「イン有利」の隊形に持ち込めた濱崎が、悠々と1Mを先マイして先行態勢を築いた!
続く2Mも先取りした濱崎は、旋回中期でややボートが跳ねたものの、旋回後はスムーズに加速して、この時点で「V」が確定的に。そして、1周1Mをツケ回った小山(3号艇)が2番手を追走。濱崎には及ばなかったが、2Mを回った時点で小山も後続との差を広げて、そのまま2着でゴールした。
よって、レースの焦点は「3着争い」に絞られたが、2周1Mで競り気味になった泉・内堀・浅見(4号艇)の3者をまとめて捌き切った宇佐見(6号艇)が3着に入線した。
さて、予選1位から堂々の「王道逃げ」でシリーズを制した濱崎は、2018年9月の「江戸川番長決定戦」以来、当地では通算「3回目」の優勝。今節は2連対率トップ(57.8%)の「27号機」を引き当てた時点で大きなアドバンテージを得たが、前評判どおりの力強い走りでシリーズを牽引した。
さらに3日目の「リング交換」で一段とパワーアップを遂げた濱崎は(モーターが出過ぎるが余り)、スタートが届き過ぎる…という贅沢な悩みを抱えていた。
しかし、その不安も準優戦で会心のトップS(0.09)を踏み込めたことで解消すると、V戦も(準優戦と)ほぼ同じ条件(=安定板装着の向かい風+上げ潮)だったことが大きかった。「節イチ宣言」も出ていたパワーは本物で、ラストは他艇に付け入る隙を一切与えなかった。
ちなみに、今期は不振で前走地の大村でも「節間未勝利」と苦戦していた濱崎だが、今シリーズの頑張りで、前検日の時点で「5.00」だった勝率は「5.32」まで急上昇。以前に「波が出ても怖いと思ったことは一度もない」と飄々と話していた「初代江戸川番長」は「ドル箱水面」で一気に息を吹き返した。2節後の「報知新聞社杯」で江戸川に再登場する濱崎は、当然「連覇」を目指して乗り込んで来るはずだ! |