【優勝】木下大將(4403・福岡)9月26日(木)「第24回スカッとさわやか杯」(4日間開催・得点率制)の優勝戦が行われた。
2日に渡る中止順延で開催初日は当初の予定よりずれ込んだが、今節は無事に4日間・全48レースが実施された。難しい水面の中でベスト6・優勝戦のポールポジションを掴んだのは木下大將。同支部の偉大な先輩である中辻崇人の前節V機・66号を相棒に「さわやか」に駆け抜けた一節間。
中辻のペラ・チルトMAX(2度)調整をそのまま継承し、5戦3勝・オール3連対で予選首位。チルトを最大まで跳ね上げながらも起こしの安定感・ターン回りと備えて、先輩が仕上げた機の底力を木下もしっかりと出し切った。
他ファイナルまで昇りつめたメンバーは今節の伏兵処が多数。シリーズの主軸である「江戸川選抜」組のA1級は一人もおらず、2枠から柴田→一色→浅見→小林→田路の並び。A級で乗艇は木下と地元小林のみとなった。
波乱のシリーズとなった当節優勝戦の絶好枠もチルトMAXで臨んだ木下。下げ潮約20cm・約5m前後の南風の中、安定板装着の3周戦でゴング。S展から見せた起こしの安定感ままに、本番もスムーズに起こしてコンマ06のトップスタートを放った。
しかし1Mは流れ気味に…、すかさず差した柴田と捲り差してきた一色。デビュー初V懸かる両者が木下の懐に潜り込んだ。バックストレッチはスロー勢で接戦となり、不利な隊形となってしまった木下だったが2Mは執念の全速戦。
1周目ホームで喰らい付く柴田を振り切り、2周1Mで潜り込む一色を躱して首位奪還。一瞬奪われた先頭は豪快なハンドルで何とか死守。2着争いは一歩前に立つ柴田に対し、差を広げさせず粘り見せた一色だったが冷静に前者が道中制した。
結果1-2-3(9.7倍・1番人気)となり、「抜き」で勝利を挙げた木下が約2年8ヵ月ぶり(常滑V以来)の栄冠を手にして閉幕。当地での優勝はデビュー初Vである2018年11月以来、思い出ある水面で2度目の頂に立った。
先輩の調整法をリスペクトで「さわやか」かつ「大胆」に水面制覇した木下の次節は10月3日から地元福岡へ凱旋。「東京・大阪・福岡三都市対抗戦 福岡J・アンクラス杯」の3支部による三つ巴バトルも勢いままに躍動すること期待したい。 |