【優勝】作間 章(3966・東京)6日間の2準優制で争われた2017年のラストシリーズ「第40回京葉賞・トータリゼータエンジニアリング杯」は、予定通り29日(金)にファイナルの優勝戦が行われた。
その最終日の開催は、7R辺りまではホーム「向かい風」に対して逆目の「上げ潮」がぶつかったことで水面が多少波立っていたが、9R以降は水面状況が一気に改善。優勝戦も緩やかな「追い風」の吹く、絶好の水面コンディションとなった。
なお、東京勢の比率が高い今シリーズだったが、結局、地元勢でベスト6入りを果たしたのは作間章ただ一人。予選から準優戦までの7戦で「6勝&2着1本」と完璧な走りを見せたその作間がポールポジションに構え、遠征勢5人を受け止めるラストバトルとなった。
そして、迎えたレースの方は、中外枠勢の仕掛けが平凡だったのに対して、インの作間が好スタートを決めた。なお、作間は前日の準優戦で後手を踏んでしまい「薄氷もの」の勝利だったが、V戦では同じ轍を踏まず、トップS(コンマ13)の飛び出しだった。
その作間はスリット後も強烈に足を伸ばして、余裕を持った「落としマイ」で1Mを丁寧に先取り。バック線でも後続を一気に突き放して、前節(からつ)からの“連続V”が早々に確定した!
2着には2コースから差して順走した杉山正樹が入線し、外をツケ回った伊藤啓三(3号艇)が3着。結果、スローの3者が上位を独占した。一方、スリットを攻め切れなかったダッシュの3人は、内枠勢にキッチリ仕事をされて、見せ場を作ることすらできなかった。
さて、5日目の準優戦では、S展示の時点から起こしに重さがあった作間。しかし、最終日はその不安を払拭して、自慢の「強伸び」を落とすことなく、起こしや行き足の加速感もグッと上昇。自身も「とんでもない足」と驚嘆していた4日目の状態に戻り、最終的には「17号機」のパワーを最大限に引き出した。
これで当地通算のV回数を「7」に伸ばした作間だが、江戸川では2013年5月(スポニチ杯)以来となる久々の美酒。最近の当地戦では、今ひとつモーター抽選に恵まれていなかったが、2連対率トップの「17号機」を味方に付けた今節は、実力通りの走りでシリーズを牽引した。
「もう一度上(G1・SG)で走りたいし、軽く意識改革をしてます」と意欲的に話していた作間は、2月の「G1関東地区選手権」で江戸川に再登場する。かつてはSG戦でも「2度」の優出経験がある実力者が再び輝きを放つか!?当地の看板選手でもある作間の2018年の走りに注目したい! |