【優勝】竹下 大樹(5018・福岡)2準優制の6日間シリーズの「第22回日本モーターボート選手会会長賞」は、強風と高波浪の影響で初日の開催が中止・順延となり、当初日程より1日後ろ倒しの3月27日(水)に優勝戦が行われる事となった。予選をトップで通過したのは平見。予選道中はオール2連対の活躍を見せ、手にした12号機は若干伸び寄りだがバランスが良い仕上がりとなった。リズム良い着獲りで、手にした2つ目の準優(12R)1枠をしっかりと逃げて優勝戦へ駒を進めた。予選は3位通過だった高橋は、1つ目の準優(11R)を「抜き」で勝利。超高配当を提供してV戦2枠へと座る。3枠にはエースモーター11号機が武器の幸田。福岡支部の植田が4枠、竹下が5枠に。チルトを上げた伸び型の調整で予選・準優と戦い抜いた地元・佐藤が6枠という形。 最終日の開催は青空が広がったものの、競走水面上はやや強めの風が吹き、9Rからは安定板の装着、11Rからは周回短縮となった。 迎えた優勝戦は、イン平見と大外の佐藤が0.12でのスタート。チルト2度で臨んだ佐藤はスタート後に伸びて締めにかかるも、すぐ内の竹下が佐藤を止める形に。1Mの攻防は、イン平見が先マイも、佐藤を受け止めて先に攻める事となった竹下が外をブン回りバックストレッチで先頭へと抜け出した。竹下はそのままリードを保ち、2Mを旋回し優勝が確定的となった!後続は平見が2番手を走り、1Mを差して抜けた高橋が平見を追走。その態勢のまま競走は進行し、結果は5-1-2(154.8倍・48番人気)で本シリーズは幕を閉じた。 見事な「捲り」でシリーズ制覇の竹下は、デビュー通算6年4ヵ月目での初Vとなる。レース後の優勝者セレモニーでは、競走水面際に集まった多くのファンから惜しみない賛辞が送られ、この日の空同様澄み切った顔でファンからの言葉に応えていた。2022年8月三国での初優出から、7度目の優出で掴んだ悲願の初優勝。その輝かしい成果を屈指の難水面と言われる当地で勝ち得た事は、今後の競技人生で大きな糧となるだろう。本シリーズ後も新年度から多くの出場スケジュールが控える同選手の活躍に期待だ。 |