【優勝】松田大志郎(4544・福岡)8月4日(日)「G3 第33回アサヒビールカップ」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
当地記念タイトルホルダーの岡村仁・石渡鉄兵の両名が現行エンジンの看板機を引き当てて、期待通りの活躍を見せた今節。予選トップツーを岡村→石渡の順で占めると、両者キッチリと準優勝戦はインから逃げ勝利。
ラストもここでのハイパワー機バトルに注視されたが、負けじと凄まじいパンチを備えた男が逆転Vを飾った。前節G2「634杯」の優出エンジン62号機を駆った4号艇・松田大志郎だ。
ファイナルの展示気配は周回からかなりのキレ。岡村・石渡と比べても抜けた見え方した回り足に加えて、伸び足も上々。S展は早めに引いてチルトMAXの大外金田が目立つ気配だったが、レース間特訓では松田も雰囲気十分あった。
本番の水面状況は強い上げ潮に南風で内有利な条件。だったにも関わらずカドからコンマ08のトップスタートで飛び出した。内3艇も抵抗見せたが、グイグイと伸びて絞り捲りを敢行。旋回後の押しも力強く一人バックへ抜け出した。
松田の作った展開を突いて一瀬・金田が差し旋回。カド受けの三嶌は1Mで後退して岡村・石渡は何とか連下争いには残す形でバックは混戦。最内突いた金田がややリードするも1周2Mでは石渡が潜り込んで先に回った。
引いて差し返そうとした金田だったが中途半端な動きとなり、ここで更にその内を突いてきたのが一瀬だ。2周目ホームストレッチでリードを広げて、2周1Mで次位を安泰とした。その2周1Mで岡村がキャビテーションした外を回り石渡が3着へ…。
と思われたが岡村も粘りの追い上げを見せた。道中艇間ジリジリ詰めると、3周1Mで石渡が前の航跡に乗ってややロスが生まれた。そこを見逃さなかった岡村が差して3周バックストレッチで懐捉えた。
最終コーナーは岡村がやや弾みながらも石渡を牽制して逆転で3着奪取。捲った松田、1周2M捌いた一瀬、道中逆転から連下は死守した岡村で結果4-5-1(96.2倍・32番人気)での決着。松田の通算40回目、当地では3度目のVで幕を閉じた。
真夏の美酒を手にした松田。今節始まる前から当地通算勝率は7点オーバーと元々水面相性は良かったが、節々口にしていた当地総大将を倒して「江戸川大志郎」に近づくと言う目標にまた一歩近づいた。
2節前にびわこでの準優勝戦フライングで優出ならなかった節は除き、5月以降参戦したシリーズは全て優出。25年前期の適用勝率はキャリアハイペースで走り続けていて戦いぶりは順調そのものだ。
豪快なレースで沸かせた荒波巧者の次節は8月9日から丸亀での短期シリーズに臨み、その後に福岡でお盆開催(8月17日)の地元戦へ。前述のF休み控える前だが、勇猛果敢な攻めの姿勢で熱い走りを見せてくれるだろう。 |