【優勝】杉山貴博(4134・東京)「新モーター」・「新ボート」・「新プロペラ」に切り替わって【2節目】の6日間シリーズ「男女W優勝戦・第45回サンケイスポーツ杯」は、日程通りに男女別の予選・準優戦が終了して、5月13日(木)に優勝戦(※男子11R、女子12R)が行われた。
まず男子の方は、地元A1レーサーの杉山貴博が「シリーズリーダー」に君臨。3日目から「3連勝」で予選トップ通過を果たすと、第一関門の準優勝戦(11R)も一気に逃げ切って、V戦のポールポジションを勝ち獲った!
その他、予選2位の山本修一も準優戦(9R)を1着で順当にベスト6入り。さらに、松尾充・中嶋健一郎・安達裕樹と三重支部勢がファイナル進出を果たした他、地元のS巧者・馬場剛もV戦に滑り込んだ。
なお、最終日の開催は、雨模様の一日で気温も低下。(男女ともに)V戦の時刻は「上げ潮」が強かったものの、微風の好コンディションの下でラストバトルが実施された。
そして、男子の優勝戦は、インからトップS(0.15)を決めた杉山がスリット後も力強く舟足を伸ばして、1Mを先マイ。完璧なターンではなかったものの、バック線に向いても後続艇をパワーで千切り、楽々と次の2Mを先取りして「V」を確定的なものにした!
後続は、差し順走の山本(2号艇)と、捲り差した松尾(3号艇)でラップ状態。2Mでは、最内を差し上がった中嶋(4号艇)を、山本が抱いて回ったが、ブイ際を鋭く差し込んだ松尾が、ホームストレッチで山本を捉えて2着。山本は3着に入線した。
さて、堂々の「逃げ切りV」を飾った杉山は、2018年12月の桐生以来、約2年半ぶり「14回目」の優勝。前節の新機初降ろしシリーズで椎名豊が「江戸川初制覇」を達成した「10号機」を今節引き当てた杉山は、初日の時点から「別格」とも言えるパワーを発揮して、そのまま頂点に上り詰めた!
その杉山は、レース後に「今回はモーターが抜けてました。エンジン逃げでしたね(笑)」とパワー勝ちを強調するとともに、「これ(10号機)は優勝請負モーター。エース機になる雰囲気がありますね!」と断言。今後も同機は当地の「スーパーモーター」として君臨していきそうだ!
ちなみに、杉山は2009年暮れの「京葉賞」以来、2回目の当地V。近年は江戸川の水面で思うような活躍ができていなかったが、今回の勝利で多少なりとも自信を取り戻しそう。
「今回は(前操の)椎名君のペラをアレンジした程度。次は自分の形で結果を出せれば…」と、更なる前進を誓っていた。近況は各地でプロペラが当たっているだけに、2節後のG1戦(福岡68周年)は彼にとって試金石になってくる。強力メンバーを相手に「一発大仕事」を期待したい! |