【優勝】黒崎竜也(3931・三重)6日間のロングランで争われていた「第41回スポーツニッポン杯」は、シリーズを通して北からの「向かい風」が吹く日が多かったが、最終日は南からの「追い風」に変化。そして迎えた優勝戦は、南風4m/s・波高5cmというコンディションの中で行われた。 レースは全員がコンマ10台のスタートと、6人がそれほど差のないスリット隊形。その中でも、1号艇で圧倒的な人気を集めた黒崎竜也が「コンマ10」のトップスタートを決め、節イチの伸びも味方に他を寄せ付けず1Mを先取りに成功。 続く2Mの出口では黒崎のターンがやや膨れ、2コースから差して追走していた田中和也に急接近される場面もあったが、圧倒的なパワーにモノを言わせてホームで田中を振り切ると、2周1M以降は独走態勢へ。そのまま先頭でゴールし、通算では「14回目」、江戸川では「3回目」の優勝を飾った。 一方、2着には田中が入り、2連単は1番人気での決着。3着は4コースから2番差しの形となった妹尾忠幸が入線し、3連単も3ケタ配当の本命決着となった。 今シリーズは前検1番時計をマークするなど、レース前から話題の中心にいた黒崎だが、“今年のエース機”という呼び声が高い「18号機」の威力を余す所なく発揮し、終わってみれば「10戦9勝&2着1回」の“準パーフェクトV”でシリーズを締めくくった。 「低出力機になってから一番出てる。エンジン様々です」と黒崎自身が絶賛したように、相棒(18号機)のパワーが桁違いだったのはもちろんだが、前節の地元(津)でFを切った直後ながら、10戦中6戦でトップスタートを決めるなど、攻めの姿勢を崩さなかったのも優勝の要因だろう。 この後は、一般戦を2節走った後にF休み、そして7月からはA1級に復帰するが、今後も持ち前の高い調整能力と果敢なスタートを武器に、大いに暴れてくれることだろう。 また、3節連続で抜群の気配を見せている「18号機」のパワーは本物とみて間違いなく、初降ろしからまだ4節消化したのみだが、すでに“エース機”と呼んで良さそう。来月(6/14~)には「G2江戸川634杯」が開催されるが、この「エース18番」を誰が引き当てるかも、今から非常に楽しみだ。 |