【優勝】崎 利仁(3973・群馬)5日(金)に行われた「岡山支部大挙参戦!月兎ソースカップ」の優勝戦は、岡山支部3名の他、東京2名&群馬1名という組み合わせとなった。そして、予選をオール2連対でクリアし、見事ポールポジションを掴んだ崎利仁(群馬・83期)がインから押し切り、デビューから苦節“16年1カ月”を経て、悲願の「初優勝」を達成した!
レースは、トップスタートを決めた3号艇の荒井輝年が捲り差しを狙ったが、2号艇の森岡満郎に上手く差し場をカットされ不発…。そのまま森岡は、イン先マイの崎にもバック線で肉薄したが、崎はこの追撃を何とか堪えて2M先取りに成功。この時点で崎の初Vが確定的となり、2着も森岡の形が出来上がった。
熾烈だったのは3着争いで、2Mを鋭く差してきた福来剛(4号艇)と荒井が2周1Mで握り競りとなり、その展開と突いた若林将(5号艇)が急浮上。屈指の江戸川巧者による3着接戦はゴール前の写真判定にまで持ち込まれたが、僅か「10cm」という差で若林が競り勝った。
さて、通算8回目の優出にして初の栄冠を自力で掴み取った崎は、節間を通し「行き足が良く、レースに行くと乗りやすくて舟が向く」と、気象条件の変化が激しかった5日間にもかかわらず、終始絶好の状態を維持した。
今年はこれが2回目の当地出場となるが、昨年は追配も含めると計4回の参戦と、江戸川では顔馴染みの崎。本人も「去年(江戸川を)一杯走らせて貰って、調整の合わせ方が上手くなったのかも」と、調整のコツを掌握。
また、潮の流れを読み切ったミスのない旋回軌道は地元勢も顔負けで、B1級とは思えない上位級の走りを終始見せ、シリーズを最高の形で締め括った。
一方、近況は“どん底状態”だった荒井も「前節の丸亀でこんな感じかな…というのは掴めた」という調整方法が今節に生き、大好きな江戸川水面でついにトンネルを脱出した様子。
荒井本来の“躍動感あるターン”も蘇ってきており、本人が「今の時期が合う」とも話すとおり、これからは得意の厳冬期を迎える。本調子を取り戻すのは時間の問題だろう。
さらに、モーターを仕上げ切れなかった福来&若林と、パワー面は完調だったものの予選ラストの不良航法(減点7)で優出漏れとなった桑原将光らも、波を切り裂く「ザ・江戸川巧者」の走りを随所に披露。この3人は揃って、年明けの1月2日に開幕する「第33回新春金盃」に出場予定。次回もシリーズを大いに盛り上げてくれそうだ。 |