【優勝】濱崎 誠(4082・大阪)4日間の短期決戦で開催されていた「第14回日刊ゲンダイ杯」は、連日「追い風」と「下げ潮」とぶつかったことで、ほとんどのレースで安定板が装着されたシリーズに。最終日も強い追い風は収まらず、波高25センチの中でのファイナルとなった。そのような難水面を制して最後に笑ったのは、1号艇で人気を集めた濱崎誠だった。 レースはスロー3人が揃って「コンマ14」のスタートを決め、外枠3人よりも1艇身ほど前という隊形。スタートダッシュの乗りが良かった2コースの小林泰が1Mまでに少し伸びて出たが、枠番有利に濱崎がまずは1M先マイ。 ただ、追い風の分で旋回は少々膨れ、差した小林とバック並走状態に。内有利に小林が2M先取りし、そのまま念願の“デビュー初V”達成かと思われたが、続く2周1M、波水面を気にしてか旋回がやや慎重になった小林のスキを逃さなかった濱崎が、渾身の差しハンドルを入れて逆転。 その後も、小林が懸命に濱崎を追随したが、3周1Mでターンマークに接触し万事休す…。そのまま濱崎が先頭でゴールし、2012年10月の大村以来となる通算3度目、江戸川では初の優勝を飾った。 2着は小林が入り、2連単は1番人気での決着。3着には2Mで3号艇の野相弘司を捌いた5号艇の川島圭司が、6号艇・福来剛の猛追を僅差で抑えて3着に入線した。 今節序盤は「伸びられてるし、足は良くない」と舟足の仕上がりには不満顔だった濱崎。予選道中は展開に恵まれたレースもあったが、それ以上に抜群の“波乗り”を随所に披露し、優勝戦のポールポジションをゲット。最後も波巧者らしい立ち回りで接戦を制した。 一方で、デビュー初Vという大魚を逸した小林だが、予選では(これまで不得手だった波水面でも)コースを問わず快走を見せていた。決して調子がいいとは言えない近況ではあったが、この準Vが大きくリズムを変える契機になるかも!? いずれにしても、今シリーズのようなレースを続けられれば、リベンジの機会はすぐに訪れることだろう。 |