【優勝】大池佑来(4468・東京)2022年の開幕戦「第40回新春金盃・だるま家カップ」は、予選3日目(※強風高波浪のため)と5日目(※降雪に伴う視界不良のため)の10R以降がともに中止・打ち切りとなったが、日程通りの1月7日(金)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、2つの準優勝戦(11R・12R)が行われる予定だった5日目の10R以降が中止・打ち切りで、予選4日間の「得点率上位6名」がV戦に進出。中でも、大池佑来&渡邉雄朗の2者が同率トップ(10.00)で並んだが、「1着本数」で上回った大池が1位でポールポジションを手にした。(※渡邉雄は2号艇で優出。)
その他、ベスト6入りを果たしたのは、福来剛・渡辺豊・小林泰・作間章の4人。その一方、昨年の1億円バトル(住之江・SGグランプリ)に出場した濱野谷憲吾は、予選ラスト(※4日目の12R)でフライングを切って、無念の戦線離脱となった…。
そして迎えた優勝戦は、スロー勢がいずれも「ゼロ台」で飛び出す激アツの「スリット合戦」となった。特に、炎のトップS(0.02)を決めてきたのは1号艇の大池だったが、旋回中期でまさかのキャビテーションを起こして失速気味に…。
その1周1Mは、2コースからロスのない「差しハンドル」を捻じ込んだ渡邉雄がBS先行。しかし、次の2Mで渡邉雄は若干旋回が膨れて、大池とともに「2番差し」から浮上した渡辺豊(4号艇)が差し込んで3者による大接戦となった。
その後も3者の攻防は続いたが、態勢が決したのは2周2Mだった。バック線の内々を先行する渡辺豊に対して、渡邉雄が「切り返し」に出たところを、外に構えていた大池が「鋭角差し」一閃。続く3周1Mを冷静に先取りした時点で、ようやく大池の「V」が確定的となった!
さて、大池が1周1Mで手痛い「ターンミス」を犯した結果、最近の当地V戦でも稀に見る「大激闘」となったが、それでも、苦心の末に「V戦白カポック」の責務を果たした大池。なお、前日に「節イチ宣言」も出ていた渡邉雄に対して「伸び足」が少し劣っていたため決死の「スリット勝負」に出たが、熱い覚悟は見事報われ、当地伝統の「新春金盃」を獲得した。
その大池、これで昨年5月の「JPF杯」、悲願の「G1初制覇」を成し遂げた10月の「66周年記念」に続く「江戸川3連覇」を達成。さらに、当地においては現在「5連続優出中」という強さで、江戸川での「安定感」は石渡鉄兵を凌駕するほど。今後も一般戦・記念を問わず、当地「看板レーサー」の走りを存分に見せてくれることだろう。
最後に、昨年はSG戦に2節出場して(蒲郡ボートレースメモリアル・住之江グランプリシリーズ戦)、ともに予選敗退に終わった大池だが、3月には「自力」で出場権利を掴んだ大一番(大村・SGボートレースクラシック)が控えている。レーサーとして脂の乗り切る年齢(35才)を迎えた大池にとって、2022年は「全国区」に飛躍するべく勝負の1年。分厚い「SGの壁」を自らの手で打ち砕いて、ボートレース発祥の地・大村での「激走」に期待したい! |