| 【優勝】長田頼宗(4266・東京)6日間の2準優制で争われた「創刊150周年記念・第46回報知新聞社杯」は、日程通りの10月25日(火)にファイナルの優勝戦が行われた。
まず、予選を牽引したのは当地大看板の石渡鉄兵で、初日メインの「江戸川選抜戦」を逃げ切ると、2日目の後半レースには自己通算「2,000勝」を達成。その後も着実にポイントを積み重ねて断トツの予選トップ通過を果たすと、5日目の準優戦も順当に逃げ切って、V戦の絶好枠をゲットした。
また、予選2位の石田も準優戦1着で、V戦の2号艇を獲得。その他、東京支部からは伏見俊介・長田頼宗、遠征組では北野輝季・重木輝彦が6強入りを決めた。ちなみに、伏見にとっては、地元水面で「初V」を狙う大一番となった。
なお、最終日の開催はやや強めのホーム「向かい風」が吹いたため、全レースで安定板が装着された他、風向きと逆目の「上げ潮」が強まり、波が高まってきた6R以降は2周戦となった。
そして迎えた優勝戦は、インからトップS(0.12)を決めた石渡が先マイを果たすも、5コースから荒水面を物ともしない「全速ツケマイ」で攻めた長田が、バック線の外々から石渡に並びかけて、ほぼラップ状態のまま2Mへ突入。
その2Mでは、内々を突いた石田(2号艇)を、石渡がスムーズに捌き切れずにいたところ、長田が再度の「全速ターン」を敢行。2周ホームで石田・石渡を突き放して先行した長田は、続く2周1Mを先取りして「V」を確定的なものとした。後続は、2周1Mで石渡を捌いた石田が2着。石渡は3着でゴールした。
さて、レース後の長田は「(伸びる)伏見君が攻めてくれるかなと思って、リラックスして臨めました」と話していたが、自身の想定とは裏腹に「自力」で攻めて行く展開に。「1Mは舟が返ってきてくれたし、2Mは鉄兵さんと1対1だと思った。外を回って前に出たし、エンジンのおかげです」と、近況「うなぎ上り」の相棒(47号機)は完璧な状態に仕上がっていた!
ちなみに、長田は4年8か月ぶりの当地参戦だったが、江戸川でのVは2013年5月のGWシリーズ(ゴールデンカップ)以来、通算「2回目」。長期ブランクを克服しての快挙に「今節は初日(2連対)に良い滑り出しを切れて、全体に良い流れで最後まで来れましたね」と、序盤の段階でペースを掴めたことが大きかった様子。東都屈指の「実力者」は、随所に切れ味鋭い旋回を繰り出して、レース内容も抜群だった。
また、「波は嫌いだけど、苦手ではないんですよ。これ以上荒れるとどうかだけど、V戦くらいの水面ならいけます!」と、節間を通して「乗りっぷり」も上々だった長田。年明けの当地では1月の「67周年記念」に続き、2月には「関東地区選手権」と立て続けに特別競走が開催されるが、水面に対する不安を払拭した長田には、そのG1戦でも活躍を期待したい! |