【優勝】吉田弘文(3899・福岡)6日間のロングラン開催で争われた「富士通フロンテック杯」は、28日(金)に優勝戦が行われ、インで圧倒的な人気を集めた吉田弘文が逃げて快勝。今年3度目、通算では51度目、ここ江戸川では今年2月の一般戦に続いて3度目の優勝となった。
その吉田、スタート展示ではドカ遅れの「コンマ53」をやらかし、本命党の不安をあおったが、本番ではきっちり「コンマ06」のトップスタートを決め、外の5人を完封。3コースからツケマイを打った上平真二も吉田を脅かすには至らず、そのままスンナリ先マイ体制を築いた。
2周1Mの出口で一瞬失速し、2番手追走の上平に詰め寄られ少々肝を冷やすシーンはあったが、節イチ級の舟足で振り切り、その後は危なげなくゴールまで悠々の一人旅。3日目からの連勝を「6」に伸ばして今シリーズを締めくくった。
2着には上平、3着には差した2号艇の青木玄太が入り、スロー勢が上位を独占。配当的にも人気サイドでの決着となった。
前回参戦の6月「G1江戸川大賞」では、1走目から事故を連発して負傷帰郷だった吉田。「前回悔しかった分も頑張りたい!」と、レース前の段階から気合が入っていた今シリーズだったが、タッグを組んだ「36号機」もその気持ちに応えるかのように、節を通して強烈なパワーを披露。まさに“人機一体”で掴んだ今回の優勝劇で、最高の形で前回戦のリベンジに成功した。
今年は、2月の当地一般戦以来Vがなかったが、11月に入って多摩川で優勝、地元・福岡の周年では優出(4着)、そして今節の優勝と、すっかり“確変モード”に突入。年末に向けてこの勢いを更に加速させ、来年の飛躍に繋げたいところだろう。
また、悔しい銀メダルだった上平だが、久々の江戸川参戦となった今シリーズでも随所にその存在感をアピール。過去に当地3Vのとおり、さすがの江戸川巧者ぶりを見せた。今回の惜敗を雪辱する場となる次回参戦が今から楽しみだ。 |