【優勝】大池佑来(4468・東京)男女混合戦の6日間シリーズ「第21回JPF杯」は、強めの南風(追い風)が吹く日が多かったものの、日程どおりの5月27日(木)に優勝戦が行われた。
まず、今節の「シリーズリーダー」を務めたのは、予選を唯一「オール2連対」で突破した西村拓也。この西村が1位、同じ大阪支部の権藤俊光が2位で準優戦の1号艇を掴んだが、ともにその準優で「2着」惜敗…。よって、この両者はV戦で中枠回りとなった。
一方、準優戦で奮闘したのは地元の東京支部勢で、「機力不足」を嘆きながらも予選を3位で通過した大池佑来が、準優【11R】を「2コース差し」で制してV戦のポールポジションを獲得。さらに、続く準優【12R】は、5コース発進の佐藤隆太郎が「捲り差し」で快勝した!
また、準優戦で「3着」に食い込んだのは、白井友晴&秋田健太郎の埼玉勢。その結果、今節のラストバトルは「東京」・「大阪」・「埼玉」の3支部による対抗戦の様相となった。
なお、優勝戦の時間帯は、当初「向かい風」が強まる予報に加えて、逆目の強い「上げ潮」の見込みだったため「波乗り勝負」の可能性もあったが、それほど強い風が吹くことはなく、ポチャ波が立つ程度の水面でレース開始となった。
そして迎えたレースは、1号艇の大池が会心のトップS(0.08)を決めた。スリットライン通過後は、西村(3号艇)と権藤(4号艇)がジワっと覗いてきたが、「捲り差し」を狙った西村の差し場を、2コースの佐藤がカット。そのため、余裕を持って先マイできた大池が悠々と先行態勢を築くと、続く2Mも先取りして「V」を確定的なものにした。
対する後続争いは、カドからブン回った権藤が、差しからバック線を伸び上がった白井(5号艇)を2周1Mで捌いて2着で、白井は3着でゴールした。
さて、終わってみれば「楽勝」だった大池だが、今シリーズは初日から「整備」&「調整」に奔走。最終日もピストンリングを交換してレースに臨んだ。「ターン近辺は少し良くなっていました。でも、逃げ切れるとは思っていなかった」と、最後まで「機力劣勢」を拭い切れた訳ではなかった。それでも、V戦1号艇の責務をキッチリ果たせたことで、安堵の表情を浮かべていた。
その大池は、2018年のお盆開催(大江戸賞)以来、久々となる当地V(※通算5回目)。ちなみに、当地での過去4Vは「2・4・2・3枠」から挙げている。それ故に「江戸川の1号艇で初めて優勝できたことが、何よりも嬉しい!」と、重圧の掛かるポールポジションからの「地元V」を心から喜んでいた。
それとともに「渡辺豊さんにペラのアドバイスをもらったことも大きかった」と、江戸川の調整を知り尽くしている大先輩の助言に対して感謝を示していた大池。最近は、江戸川のイン戦で少々取りこぼしが生じていたが、今回の大きな勝利で自信を取り戻したことだろう。
最後に、大池は今年に入って当地を5節走って「4優出&1V」と、無類の安定感を誇る。地元勢の中にあっても、水面状況に応じた「ハンドルワーク」は実に的確で、今後も常に主役の走りを見せてくれるはず。それとともに、上の舞台での活躍も期待したいところで、次節のG1戦(蒲郡66周年記念)の走りにも注目しておきたい! |