| 【優勝】土屋智則(4362・群馬)節間を通してまずまずの水面コンディションで争われた「第42回スポーツニッポン杯」の優勝戦は、ホーム「追い風」が「5m/s」に対して、順目となる「上げ潮」が「50cm/s」流れる好水面の下、予定通り12日(金)に行われた。
前日(5日目)に実施された「同枠戦&準優戦」は、ともに1号艇の土屋智則(予選1位)&市橋卓士(予選2位)がインから逃げ切って連勝ゴール。よって土屋が1号艇、市橋が2号艇から臨むファイナルとなったが、その一方で、中外枠を占拠したのは「東海勢」で、“強攻派”の徳増秀樹(3枠)&吉田健太郎(4枠)がセンター枠に収まったことで、激戦が予想されるラストバトルとなった。
そして迎えたレース本番だが、優勝戦としては全体的に遅めのスリットで、トップS(コンマ17)を決めたのは1号艇の土屋。徳増が多少後手を踏んだことで、カドからいいダッシュを乗せた吉田が捲りで攻めたが、インの土屋が吉田をガッチリと受け止めて一気の先マイ。そのまま先頭に立って、バック直線半ばで早々にVが確定した!
その後、焦点は2・3着争いに絞られたが、捲りに出た吉田をマークしていた新藤哲三(5枠)が、捲り差しから内をグイグイ伸び上がると、続く2Mでは、競り合いに持ち込んできた2号艇の市橋を抱いて回る形から、ホーム側でグッと前へ出た。
対して、新藤の引き波に嵌った市橋は後退し、吉田が3番手から道中は新藤に迫ったが、その追撃を振り切った新藤が2着を守り、吉田は3着に入線した。
なお、人気を背負っていた1号艇の土屋が勝ったものの、舟券の売れ方は、2・3着にスロー枠のA1級2者(市橋&徳増)の絡みが圧倒的だったため、3連単の「1-5-4」は11,930円(32番人気)の万舟決着となった。
さて、勝った土屋は、予選1位通過から5日目の同枠戦&準優戦を連勝すると、ファイナルの優勝戦も力強い「逃げ」で締め括ったが、当地は「5回目」の優出にして、これが初めての制覇だった。
また、節間を通して目立っていたのは“異次元”とも言える「乗りっぷり」+「スピード」で、これぞ“江戸川巧者”という走りで魅せてくれた土屋は、強豪が集う来月の当地G1戦(江戸川大賞・開設62周年記念)に再登場する。現行モーターを経験したアドバンテージを存分に生かして、次回も好レースを期待したい!
ちなみに、5コースから展開を突いて“準V”と健闘した新藤哲三が、強力なパワーを絶賛していた相棒の「65号機」に加え、女子新人の中田夕貴で猛烈な「伸び」を披露していた「55号機」が今節のパワー“2強”だった。さらに、前節(ゴールデンカップ)から引き続いて噴いていた大塚信行の「26号機」と、樋江井愼祐の「64号機」もエースモーターの候補だ。以上の4機を今後の“特注”モーターとして推奨しておきたい! |