【優勝】福来剛(4095・東京)東京・群馬・三重支部の面々によって“ガチバトル”が繰り広げられた6日間制の「3支部ガチ対決シリーズ in 江戸川 第16回スカパー!・JLC杯」は、13日(火)に最終日の優勝戦が行われた。
シリーズリーダーの走りで準優戦の1号艇を手にした福来剛&熊谷直樹の地元両者は、ともにその準優戦を逃げて「オール2連対」を維持したまま、優勝戦の内枠を占拠。その結果、予選1位の福来がV戦のポールポジションを獲得した他、群馬支部の石岡将太(6号艇)を除いた「5名」が東京勢という“地元決戦”となった。
その最終日は、南寄りのホーム「追い風」が最大で「7m/s」とやや強まり、7R以降は安定板が装着されたが、優勝戦の時間帯は風速が「5m/s」と若干収まったことで、まずまずの水面コンディションでレース開始を迎えた。
そして迎えたレースの方は、快心のトップS(コンマ12)で飛び出した桑原将光(3号艇)が思い切った「捲り」で攻めたものの、インで1艇身のSを決めていた福来が、その攻めをガッチリ受け止めて先マイに成功。続く2Mも力強く先取りして、早々に「V」が確定した!
よって、焦点は2着争いに絞られたが、2Mを握って回った桑原に対して、差しからバック3番手に付けていた熊谷(2号艇)が、絶妙な小回り旋回で桑原に肉薄。しかし、モーターパワーに勝る桑原がホームストレッチで一歩前に出た。一方、1周1Mにおいて一瀬明(4号艇)がターンマークに激突し転覆していたため、そのまま態勢は決した(桑原2着、熊谷3着)。従って、スロー枠の3者が順当に上位を独占する形となった。
勝った福来は、2016年3月の若松以来2年ぶりの「V」で、ここ江戸川では同年2月の「日本モーターボート選手会会長賞」以来「6度目」の優勝。なお、前々期には事故率超過(1.00以上)で“魔の八項”に接触。半年間の斡旋保留に加えて、90日間の「F2休み」も重なり、都合「9ヶ月」という長期欠場を余儀なくされた。
しかし、昨年5月に戦線復帰を果たすと着実に復調。「B2級陥落」の地獄を味わったものの、1期で順当に「B1級」へ上がると、今期は各地でコンスタントに好走。来期の「A1級」復帰へ向けて、一歩一歩階段を上がっている。
「優出はできていたんですけど、優勝には繋がらなかった。今節は結果を残して(今後へ)弾みを付けたいですね」というレース前のコメント通り、久々の美酒を味わった福来。愛する“純地元水面”で最高の結果を出したことで、勢いはさらに加速するはず。地元勢では屈指の「旋回力」を誇る彼には、今後も東京支部をグイグイと牽引する走りを期待したい! |