【優勝】長嶋万記(4190・静岡)6月6日(火)「G3オールレディース 江戸川女王決定戦KIRINCUP」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。 今節は節間中、強風高波浪の為2度の中止順延があり、最終日は6月6日までずれ込んだ。
そんな長い一節となった今シリーズを制したのは長嶋万記。同タイトルは2016年にも制覇しており2度目の栄冠を手にした。巧みな調整手腕を持つ長嶋は初日から早々と回りアシを仕上げて、キレのあるターンを披露していた。節が進むにつれて回りアシを中心として直線系も呼び込み、高い所でバランスの取れたアシに整えた。今年は江戸川に参戦する前に出場した11節で10度優出・5回のVを掴んでいて絶好調。圧倒的なシリーズ優勝候補の一人だったが、その期待通りの走りで予選は1勝のみだが節間通しては唯一の着外なしの好走。予選首位の座は清埜翔子に明け渡し、長嶋は予選を2位で通過。開催5日目の準優勝戦(11R)はコンマ09のトップスタートを決めて危なげなく押し切り、優勝戦は2号艇として乗艇。もう一つの準優勝戦・12Rの1号艇・清埜がコンマ06のトップスタートから3号艇・黒澤めぐみの3コースからの捲りを何とか受け止めてV戦の1号艇を確保。
優勝戦には黒澤(3号艇)・高石梨菜(4号艇)・中村かなえ(6号艇)らデビュー初Vを目指す3人、今節の選手代表で休み明けの復帰戦だが優出はたした永井聖美(5号艇)で乗艇。そして昨年10月のデビュー初V以来自身2度目の優勝を目指す1号艇・清埜だったが、今回で8連続優出となり実績でも圧倒的な2号艇・長嶋がやはり簡単にはレースを運ばせなかった。コンマ13のトップスタートで1Mを先制した清埜に差しを狙った長嶋だったが届かず、そのままBSは清埜が先頭へ。1周2Mと難なく回ったが残り2周となったがここで離されないのが技機ともに勝る長嶋。清埜の2周1Mのターンが膨らんだ所を潮の流れを読み、的確な旋回を繰り出した長嶋が差した。清埜の内に舳先入れた長嶋は2周2Mで突き放し勝負あり。1周の2Mで連下優勢だった黒澤が大きく振り込み、その隙を突いて進出した高石が3着に。結果3連単2-1-4の17.4倍(6番人気)で長嶋の今年6V目で幕は閉じた。 2度目の「江戸川女王」の座を手にした長嶋は優勝後の表彰式で「江戸川巧者の石渡鉄兵さんに認めてもらいたいです」と明るい笑顔で話した。勢い止まらない長嶋だがその要因は「自分の内側を見るようになってから良い流れに」と自分と上手に向き合う事で高度に安定したレースでの走りが出来るように。今年はまだ半年も経ってないが快進撃続く長嶋がどこまで成績を伸ばし続けるのか目が離せない。
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