【優勝】向所浩二(3577・兵庫)6日間シリーズ(2準優制)の「第9回ボートレース研究ファン感謝祭」は、2月15日(月)と17日(水)が強風高波浪のため中止・順延となり、予定より2日遅れの18日(木)に最終日の優勝戦が行われた。 なお、5日目に行われた2組の準優勝戦は、1号艇の坂元浩仁(11R)と向所浩二(12R)がともに「1着」。よって、予選1位通過の向所がV戦のポールポジションを手にした。 その他、地元の東京支部からは、「捲り屋」の佐藤大佑と、エース機(51号機)の後押しがあった浦田信義が6強入り。さらに、水面実績に乏しかった島田賢人・宮下元胤の2者も奮闘して「江戸川初優出」を成し遂げた。 なお、強風に翻弄されたシリーズとなったが、最終日も4R辺りから南風(追い風)が吹き始めて、逆目の「下げ潮」と対峙。そのため、風速が強まった8Rに安定板が装着されると、10Rからは2周戦に短縮されたが、V戦は風速・潮流がともに弱まって、まずまずの水面コンディションとなった。 そして迎えたレースの方は、トップSを決めた向所(1号艇)と、4カドの佐藤が「ゼロ台」でスリットに突入。まずは佐藤が、ジカ内の島田(3号艇)の抵抗を振り切って「全速捲り」で攻めたが膨れ気味になり、インの向所が1Mを先に回った。 その向所は、佐藤を牽制して回った分、旋回半径がやや大きくなったが、2コースから差した坂元をパワーで振り切って、押し切り態勢を築いた。そして、続く2Mを力強く先取りして「V」を確定的なものにした! 後続は、ブイ差しで浮上した宮下(6号艇)を、坂元が2M外マイで振り切って2着。さらに、その2Mを差し込んだ浦田(5号艇)は、抜群の「実戦パワー」で宮下を捉えて3着でゴールした。 さて、予選1位からの「王道V」を飾った向所は、昨年3月の地元・尼崎以来となる、通算「51回目」の優勝。今節は6号艇だった初戦で1着。その一戦は「2艇F」による「恵まれ」での勝利だったが、本人は「ツキがあるね!」と(大外からの勝利で)気を良くすると、そのまま勢いに乗って、予選の5走で「4勝」を挙げる固め打ち。 さらに、今シリーズの向所は「A級に残りたい」と、自ら勝率アップを目標に掲げて、前検日の段階からモチベーションも非常に高かった。その気合が相棒(13号機)にも乗り移り、予選4日間を終えた時点で「足は完璧!」と、最高級の舟足を引き出した。そして、終わってみれば、前検日の時点で「5.24」だった勝率も、最終的には「5.48」まで跳ね上がった! また、向所の「当地V」は、2011年11月の「ラリーズカップ」以来2回目。「あれ(前回V)は5コースからやったよね。昔は江戸川も結構得意やったんですよ」と懐かしそうに振り返っていたが、名うての「速攻派レーサー」は、モーターさえバシッと仕上がれば、まだまだ強い。今後も小技より、彼本来の豪快な「大技」で魅せる走りに期待したい。 |