【優勝】永井 源(4067・愛知)「第28回全国ボートレース専門紙記者クラブ杯」の優勝は、愛知の永井源だった。優勝戦でポールポジションの1号艇を獲得した永井は、3号艇・山下和彦の捲りをガッチリと受け止めて見事に逃げ切った。
これで、昨年12月の戸田以来、自己通算「17回目」の優勝を飾った。そして、江戸川では2010年7月以来となる「3回目」の嬉しい美酒となった。
一方、見せ場を作った山下は、(前日のインタビューで宣言した通り)1Mで果敢に攻めて出たが「捲り」は不発に終わった。続く2Mでも逆転優勝を狙って、先マイした永井を差そうとしたが、4号艇の岡祐臣と接触して転覆の憂き目…。積極的なレースで盛り上げてくれただけに不運でならない。
そして、岡が2着に繰り上がり、事故艇を避けて回った5号艇の赤羽克也が3着に入った。また、永井に次いで人気を集めていた2号艇の山本隆幸は1Mで差し遅れ、不利な大外枠でスタートが甘かった秦英悟も差しに入るのが遅れた。この両者は2Mでも事故艇に巻き込まれてしまい万事休す。
なお、前日までの予報通りなら、優勝戦の時間帯は荒水面の可能性が高かったが、それほど風は吹かず、上々の水面コンディションだった。優勝した永井は波風に強い反面、今回は機力的に決して威張れる仕上がりではなかっただけに、ベタ水面でも勝ててホッとしたことだろう。
その永井だが、今期の自己アベレージはA1級ボーダーラインに届いておらず(3月5日現在で6.14)、この優勝で弾みを付けてこれから巻き返しを図ることになる。
当地は、2度目に参戦した時(2003年4月)にインから優勝した得意水面の1つ。今節の予選道中も3連勝式に全て絡む安定した成績でまとめており、“江戸川巧者”に相応しい活躍で最後も締め括った。 |