| 【優勝】内堀 学(4496・東京)2015年のオープニングシリーズ「第33回新春金盃」は、1月7日(水)に優勝戦が行われた。その最終日の開催は(季節外れの南風が吹き、中止順延となった前日とは一転)真冬らしい北寄りの風が吹く寒空の下での競走となった。
序盤~中盤は良水面だったが、「上げ潮」が強まった10Rあたりから多少波が立ち始め、12Rの優勝戦は安定板こそ着かなかったものの、波高「20cm」を計測するやや荒れた水面での戦いとなった。
レースの方は、1周1Mの時点で早くも大波乱に…。インの矢後剛(1号艇)に対し、桑原将光(2号艇)が思い切ったジカツケマイを打って出たが、ターン入口で舳先が浮き上がってしまい、振り込んで転覆。矢後も接触してエンスト失格。その事故をいち早く察知して、冷静に外を回した内堀学(3号艇)が、バック線で抜け出してVが確定した。
また、石渡鉄兵(4号艇)も内堀の外を大きな旋回となり、村田修次(5号艇)と若林将(6号艇)は、同じく事故艇を避けつつ、内堀と石渡の内を差す形になった。
続く2Mでは、若林が回りシロのない窮屈なターンとなり、村田が捌ける態勢だったが、ポチャつく水面の影響かターンマークにやや接触してしまい、若林が2着に入線。
その結果、3連単(3‐6‐5)は「81,300円」、2連単も「13,680円」の大穴に…。また、10R&11Rの両選抜戦も3連単が万舟決着となり、今節のラスト3レースは、本命党の悲鳴が聞こえてきそうな波乱連発の結果で新春開催は閉幕となった。
さて、勝った内堀は102期生で、同期の出世頭である前田将太(福岡)は既に特別タイトル(G2浜名湖MB大賞)を奪取し、SG常連にまで成長を遂げている。他にも、山田康二(佐賀)や河合佑樹(静岡)などの活躍も目立つ。
その一方で、内堀はデビューから7年目にして、すでに「13本」のフライングを切っているように、事故点に苦しむ時期も多く、かなりの回り道を余儀なくされてしまった。それでも、最近はいい意味でレースが枯れてきた感。冷静に立ち回れるようになり、無理マイによる大敗や事故が減少した。
A2級に昇格した今期はまさに勝負処であり、この優勝は大きな自信になるはず。更に上のA1級を目指し、一歩一歩前へ進む2015年だ。 |