【優勝】加藤 政彦(4598・東京)11月6日(月)「第47回報知新聞社杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
準優勝戦で予選3位通過の加藤政彦が海野康志郎に勝利。深井利寿・海野の両1号艇が敗れるという結果(深井は3着も準優不良で賞典除外)で優勝戦のポールポジションを獲得したのはデビュー2度目の優勝を目指した加藤。素性良い10号機をセミファイナルで納得の域にまで仕上げて、出足・直線と十分な足色を引き出した。2Mのターンから海野を抜き去った動きが足の良さを物語った。
優勝戦は下げ潮と強い追い風がぶつかる水面コンディションの為、安定板装着の本番2周戦で行われた。スタート展示では海野以外の5人がコンマ0台のS。加藤と渡辺豊、内の2艇はコンマ01の踏み込みを見せた。勢いは僅かに渡辺が良いと言う見え方でダッシュは澤崎雄哉が質良くダッシュ勢の2人に迫っていく気配だった。周回展示で抜けて良い動きを見せていたのは井上一輝。入り~出口まで力強い足をしていた。次点で米田隆弘に軽快さあり、周回ではこの2人が気配をリードした。
本番は地元での初優勝が懸かった加藤がインからコンマ13、気合のトップスタート。1Mを差し場与えず、捲り差せず、捲らせずの付け入る隙のないターンから一気に押し切った。次位に続いたのはしっかり掛かった差し旋回入れた渡辺。周回で抜けた旋回の雰囲気を見せていた井上が全速マイでバックストレッチは大外から前を追った。すぐ後ろに迫って来ていた海野が1周2Mに差し掛かる所で風に煽られてあわや転覆の場面もあったが持ち応えて幸い事故にはならず。間一髪で振り込んだ海野への衝突を免れた澤崎は賞賛に値する。2Mで潜り込んだ米田を先に回して捌いた井上が3着を確保。結果1-2-5(19.6倍・6番人気)で加藤のイン逃げ、地元初優勝で幕を閉じた。
加藤は2018年に徳山の一般戦で優勝して以来自身2度目のV。地元では悲願の初優勝となった。過去に江戸川では9回の優出も優勝はなく、特に今回と同じ1枠から挑んだ2020年の「江戸川大好き選手集結!3代目江戸川番長決定戦」では福来剛にツケマイを決められ結果は4着。一番優勝に近い枠から懸かった地元での初優勝を逃した思いが今節のファイナルで勝ちへの執念に飛躍させた。結果トップSから勝気全開で回った1Mは迫力があり見事だった。 2024年前期適用成績では残念ながらA2級降格となってしまったが、新たに始まった適用審査期間で幸先良いスタート。2024年後期でのA1級復帰に向けての舟旅は始まったばかりだ。加藤は来月「3支部ガチ対決シリーズin江戸川」で再び江戸川に参戦予定。当地10回目の優出で嬉しい江戸川初優勝を決めた勢いに乗り、地元・東京支部代表として勝ちへのこだわりを見せる。 |