【優勝】山口達也(4370・岡山)2022年度を締め括る「第22回関東日刊紙ボートレース記者クラブ杯」は、節間を通して水面コンディションに恵まれ、日程通りの3月24日(金)に優勝戦が行われた。(※6日間の2準優制で実施)
なお、セミファイナルの準優勝戦は、1号艇の石倉洋行(予選2位・11R)・戸塚邦好(同1位・12R)がいずれも「3着」と勝ち切れずに、V戦はともに外枠からの戦いを余儀なくされた…。
ちなみに、波乱の準優戦をともに2M逆転の「抜き」で制したのは永田秀二・山下和彦の両者。その結果、予選を4位で通過した山下がV戦ポールポジションを獲得。さらに、準優2着の尾嶋一広・山口達也の2人もベスト6入りを決めた。
そして、優勝戦は「上げ潮」こそ「60cm/S」と強かったが、微風の吹く好コンディションでレース開始となった。なお、中外枠の4者がいずれも「ゼロ台」で飛び出す熱い「スリット合戦」に。注目の1Mは永田(2号艇)・尾嶋(3号艇)が「握り競り」になったことに加えて、その2者を張り気味にイン山下が先マイを敢行。
その結果、大きく空いたターンマーク際を鋭く差し込んだのは山口(4号艇)・石倉(6号艇)の両者。バック線は「一番差し」の山口がグイグイ足を伸ばして、山下とラップ状態に。そして、続く2Mを内有利に先取りした山口は、山下の「差し返し」を封じて先行態勢に持ち込むと、この時点で「V」を確定的なものにした!
後続は、山下がそのまま2着に入線。さらに、1周バックストレッチの時点で4番手以下が大きく離れていたため、3番手に付けていた石倉が3着に入った。
さて、1周1Mは展開が向いたとは言え、結果的に「3本」の引き波を越える格好となった山口。その1Mを鋭角に差した旋回の「切れ味」もさすがだったが、相棒の「29号機」も旋回直後の「2速付近」が相当に強力で、申し分のない状態に仕上がっていた!
その山口、これで直近5節の江戸川は「4優出&V1」と安定感抜群。前回のG1戦(1月の67周年記念)も予選3位から優出3着と、節間を通して大活躍だった。なお、近年は当地の参戦機会が増加するに連れ、難水面を完全に攻略。今や岡山支部でも指折りの「江戸川巧者」と言っても差し支えないだろう。
ちなみに、昨年辺りは自らを「パッとしない」と評していた山口だが、これで早くも今年は「V4」と乗りに乗っている。かつては圧巻の期間勝率「8.47」をマークしたこともある山口。「G1&SG戦」を主戦場に活躍していた頃の輝きを取り戻しつつある!
最後に、「本気モード」でレースに集中した時の山口の強さは半端じゃなく、茅原悠紀や平尾崇典とともに岡山支部を牽引していく存在。さらに、同期(97期)の土屋智則がSG(平和島ボートレースクラシック)を獲ったことで、山口が燃えないはずはない。今後も一般戦で「無双モード」を継続すれば、自ずと「記念レギュラー」への復帰も見えてくるはずで、緩みなく結果を出し続けたい! |