【優勝】岡村仁(4311・大阪)4日間シリーズ(得点率制)で争われた「江戸川メルマガ会員ご招待カップ」は、節間を通して水面が大きく荒れることもなく、日程通りの10月5日(金)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、初日を外枠(6枠&5枠)から連勝して流れを掴んだ重木輝彦が「準完全ペース」の快進撃でV戦の1号艇を獲得。その重木が白カポックを身にまとい、悲願の“デビュー初V”を目指すラストバトルとなった。
その重木に加え、小坂尚哉(2号艇)・岡村仁(3号艇)・橋本年光(4号艇)と近畿地区の4者がV戦の好枠を独占。また、岡村とともに初日の「江戸川選抜」に出場した大場敏(5号艇)・佐々木和伸(6号艇)の両実力者もファイナリストに名を連ねた。
そして迎えたレースは、緩やかなホーム「向かい風」+「下げ潮」という絶好水面の下でスタートが切られたが、トップタイミング(0.08)で飛び出したのは小坂・岡村の両者だった。それに対して、重木も「0.12」とそれなりに踏み込んできたが、ダッシュ乗りが抜群だった小坂に覗かれるやや厳しい隊形となった。
それでも重木は渾身の先マイに打って出たが、ターンの初動でボートが煽られて痛恨の転覆…。そこを目の覚めるような「全速ターン」で駆け抜けたのは岡村だった。バック線で差した小坂を一気に突き放すと、早々に「V」を確定させた。
一方の小坂は、続く2Mで捲り差しから浮上してきた大場を冷静な外マイで交わして2番手を確保。大場が3番手で続くと、事故レースになったことから、この時点で態勢は決した。
さて、勝った岡村だが、当地で“G1初V”を飾った2013年7月の「58周年記念」以来、江戸川は約5年ぶり「2回目」の優勝。レース後には「やっぱり江戸川は3号艇なんですね。最初から真っ向勝負(捲り)で行くと決めてました!」と話し、G1タイトルを獲得した時と同じ“赤カポック”に縁を感じるとともに、無念の転覆に終わった重木を気遣いつつ、快心の勝利に笑顔を見せた。
その岡村だが、完璧な舟足に仕上げてV戦の1号艇を獲得した前回戦(今年5月の日本写真判定杯)では、“初V”へ気合が漲っていた楠原正剛の「カド捲り」に屈して2着惜敗。その雪辱へ燃えていた今回は、胸のつかえを一気に取り去る快心のレースで、見事リベンジを果たした!
そして、「まだ戦いは続くんで頑張ります!」と気を引き締め直していた岡村は、今回のV戦終了時点での勝率が「6.23」とA1級キープへ予断を許さない状況。ちなみに、今期(10月末まで)は、次節の地元・住之江G1戦(高松宮記念)と次々節の児島一般戦の2節を残している。
なお、岡村にとって「高松宮記念」と言えば、昨年のV戦1号艇で「F」に散った苦い過去がある。よって、熱い想いを胸に、地元水面に恩返しを誓っているはず。強力メンバーが揃う“メッカ住之江”のG1戦でも、岡村の走りに是非とも注目しておきたい! |