【優勝】萩原秀人(4061・福井)得点率制で争われた5日間シリーズの「BP習志野開設13周年記念」は、節間を通して水面コンディションに恵まれ、日程通りの11月6日(水)にファイナルの優勝戦が行われた。 なお、初日の「江戸川選抜戦」を制した萩原秀人と、同2着だった竹田辰也が得点率「9.00」で首位に並んだが、この2者は「着位数」も全く同一だったため、節間の「最高タイム」で竹田を僅かに上回った萩原が最終的に1位で、V戦の1号艇を獲得した。 その他、前記した萩原・竹田とともに、初日の選抜戦に出場した上野真之介・中辻崇人・前沢丈史もファイナルに進出。一方、予選最終日(4日目)に“連勝”した小池公生も優出。なお、小池の相棒(14号機)は初日から強烈に噴いていたが、予選ラストの勝負処でその潜在パワーを生かし切り、小池にとっては嬉しい“当地初優出”となった。 そして、南寄りの「追い風」に対して、逆目となる「下げ潮」が対峙する条件ではあったものの、風速が「3m/s」と弱かったため、まずまずの水面コンディションの下でレース開始となったが、全艇が「コンマ10近辺」という“好S”を決めたことで、横一線に近いスリット隊形となった。 注目の1Mは、センターから全速捲りで攻めた上野(3号艇)に呼応したインの萩原が、その攻めをガッチリと受け止めて先マイに成功。サイドの利いた完璧なターンを決めた萩原は、その後も独走態勢を築いてゴール板を駆け抜けた! 対する後続争いは、上野の他、差しから浮上した竹田(2号艇)・中辻(4号艇)・小池(6号艇)の計4者が絡む大激戦となったが、2周2Mを先に回った小池が、ホームストレッチで中辻を突き放して2着に入線。中辻は、竹田と上野に迫られながらも何とか3着を死守した。 さて、捲りも差しも完璧に封じる“圧逃劇”でシリーズを締め括った萩原だが、当地では通算「3回目」の優勝。今節は前検日の時点から、タッグを組む「23号機」に手応えを感じていたが、3日目には「さらにレースがしやすくなった」と話していた通り、モーターは“完調域”に到達していた。 ちなみに、萩原は昨年の同時期(11月)に行われた「ういちの江戸川ナイスぅ~っ!カップ」で“V”を飾った際に、当時使用されていたエンジンのレコードタイム(1’49”0)を塗り替えたが、今回も「1’49”3」という破格の好時計をマークして、またしても現行モーターのレコードを更新した。 そのV戦において、最終の2Mまで一切緩めることなく、後続艇をグングンと千切っていった萩原は、40歳を迎えてもなお“北陸のスピード王”に君臨している。今年は6月の多摩川「グランドチャンピオン」で“準V”と、久々にSGの舞台で輝きを放っただけに、2節後に控えている桐生の「SGチャレンジカップ」でも“一発大仕事”を狙っているはずだ!
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