【優勝】山本隆幸(4025・兵庫)6日間のロングランシリーズで争われていた「月兎ソースカップ」。予選道中は強風が吹く日も多く、3日目は8R以降が途中打ち切り、5日目も2~12Rが2周戦となるなど、難水面に苦労する選手も多かったが、地元の山田竜一&長田頼宗、そして山本隆幸・江夏満ら、初日の江戸川選抜組が順当に優出。また、連日気合の勝率勝負駆けを見せていた松本庸平も、オール3連対の航跡でファイナルに進出した。
前日の段階では強めの北風予報で水面が荒れることも予想されていた今節の優勝戦だが、フタをあけてみれば追い風4m/s・波高5cmという上々のコンディションの中での戦いとなった。
レースは3コースから松本が「コンマ16」のトップSを決めたが、インの山本もきっちりと「コンマ18」の踏み込み。そのまま1Mは余裕を持っての先マイに成功。差した江夏・山田、そして捲り差しを狙った松本らはいずれも山本に届かず、山本が独走態勢を作って1着ゴール。今年初、江戸川では「4回目」、通算では区切りとなる「30回目」の優勝を飾った。
山田がカド2番差しから、江夏と松本を2Mで振り切り2着。3着争いは江夏と松本で接戦となったが、3周1Mで渾身の捲りを見せた松本が江夏を再度逆転し、A1昇格へ向けても価値ある3着をゲット。2連単・3連単とも人気サイドでの決着となった。
さて、勝った山本だが、初日の江戸川選抜戦を前に施した整備も当たって、抜群のパワーで今シリーズを牽引。優勝戦前日には「水面が荒れたらスタートに不安がある」と話していたが、その荒水面も回避できるなど、天候もしっかり味方に付けての圧勝劇となった。
これが昨年7月の住之江以来となる約1年3ヵ月ぶりの優勝。レース前には「今年はまだ優勝してないし、優勝したい!」と語り、気合十分で臨んだ一戦での美酒だけに、11月から始まる次の級別審査期間へ向けて、大きな弾みが付くことだろう。
その新期となる11月1日(日)から江戸川で始まる次節は、オール女子の「ヴィーナスシリーズ第7戦・江戸川JINRO CUP」。今回の山本や江夏が整備で抜群パワーに仕上げた「16号機」「22号機」に加え、山田が「マシンがいい」と絶賛した「50号機」、そして6号艇で優出した山口裕二が軽快なレース足を見せた「55号機」あたりをしっかりとマークしておき、それらの好機を引き当てた女子選手を狙って“美味しい舟券”を手にしたいところだ。 |