| 【優勝】永田秀二(4430・東京)当地伝統のお盆シリーズ「第41回大江戸賞・SOD女子社員酒場カップ」は、序盤の2日間は南寄りの「追い風」が強く“波乗り勝負”となったが、3日目以降は水面コンディションも落ち着いて、日程通りの8月14日(水)にV賞金「150万円」を懸けた優勝戦が行われた。
なお、予選トップ通過を果たした永田秀二は、5日目の準優勝戦(12R)で「2着」惜敗。V戦は3枠回りとなった一方、2位通過の北山康介は、石渡鉄兵らの強豪を退けて準優11Rを逃げ快勝。その北山がポールポジションを手にしたが、同11Rで展開不利に泣いた石渡は「5着」で、まさかの優出漏れとなった…。
そして迎えたレースの方は、センターの永田がトップS(0.10)で飛び出した。なお、北山(1枠)と前沢丈史(2枠)も「0.15」を決めてきたが、強烈にダッシュが乗っていた永田はスリット後にグイグイ足を伸ばすと、内枠の2艇を一気に飲み込んで、先行態勢を築いた!
その永田が「絞り捲り」に出たことで、絶好の展開が到来したジカ外の福来剛(4枠)が捲り差しで浮上してきたが、パワーに勝る永田がバックストレッチ半ばで福来との差を広げて2Mを先取り。この時点で永田の“V”が決定的になった。
そして、2Mで福来の内々をすくったのは、最内を差し上がってきた一瀬明(6枠)。続く2周1Mで、福来は渾身の全速ターンで一瀬を捲ったが、その後も一瀬は執拗に福来を追撃。結局、福来は3周1Mで再度内を突いた一瀬を捲って、ようやく「2着」が確定。
その最終1Mで、福来のバンカーに嵌った一瀬に対し、4番手を走っていた前沢が差しを捻じ込んできたが、ラストの2Mで一瀬は辛うじて前沢を振り切って「3着」に入線。その結果、3連単の「3-4-6」は12,070円(42番人気)という万舟決着で、盛夏のラストバトルは幕が閉じた。
さて、快心の「捲り一撃」で勝った永田は、嬉しい今年初優勝。当地では2015年10月の「BOATBoyカップ」以来、約4年ぶり2回目のV。その時も今回と同じ「3コース捲り」で、1号艇だった同期(100期)の剛腕・宮地元輝を捻じ伏せており、江戸川の“赤カポック”とは実に相性が良い!
その永田は、予選1位で「2着」に敗れた準優戦後に「自分の実力不足ですね…」と猛省。それでも「3コースは好き。もっと覗くようにチルトも1度か1.5度も試してみます」と気持ちを切り替えていた。実際に相棒の「22号機」は“伸び系”が良く、そのポテンシャルを最大限に引き出せたことが勝利を引き寄せた。
「オール東京」で争われ、歴代の覇者には希代の“江戸川巧者”が名を連ねる伝統の「大江戸賞」を制した永田。2年前の当タイトル戦の準優1号艇でフライングを切り、その後は思い切ったレースができていなかったが、この優勝で完全に自信を取り戻したはず。弾みを付けた永田は、来月の「G1江戸川64周年記念」でも一発大仕事を狙っている! |