| 【優勝】三角哲男(3256・東京)厳しい残暑の中で、連日熱いバトルが繰り広げられていた「第36回大江戸賞」は、最後の最後に“大波乱”の結末が待っていた…。 その優勝戦、3号艇の寺本重宣と4号艇の濱野谷憲吾が、起こしでスピードが乗らず大きく出遅れ、ともに返還欠場(=浮遊物巻き込みの影響による選手責任外)という、まさかの幕開け。 一方で、トップスタート(コンマ11)を決めた1番人気の飯山泰がインから先マイしたものの、大外から最内を差した三角哲男がバックで飯山を捕らえ、2M先取りに成功。そのまま1着でゴールし、江戸川では「6回目」、通算では「74回目」の優勝を飾った。 2着には飯山が入線。3着は1Mで果敢に攻めた5号艇の大池佑来が入り、中枠2艇の返還がありながらも、3連単は「10,760円」の万舟券決着となった。また、飯山の対抗人気に推されていた石渡鉄兵(2号艇)は、1Mでの旋回ミスが響き4着に終わった。 さて、優勝した三角だが、今シリーズは予選を「12位」でギリギリでクリア、続く準優戦も「3着」と薄氷を踏むような中での優出だったが、ここ一番ではきっちりVと“勝負強さ”を実証した。この大江戸賞も、第31回大会以来5年ぶり2度目の制覇となった。 思い返せばSG初制覇となった94年の住之江「第4回グランドチャンピオン」も“緑色のカポック”で、その時も大外から最内を差して優勝を飾ったが、そんな懐かしいレースも思い出されるような今回のレースぶり。改めて「外枠でこそ怖い三角」というのを痛感された方も多かっただろう。この勢いに乗って挑む次節の若松「SGモーターボートメモリアル」での活躍が大いに楽しみだ。 そして、最後は残念な結果となってしまった濱野谷と石渡だが、連日さすがの存在感を見せつけてシリーズを盛り上げたのは、誰もが異論のないところ。この両者も、次節は三角同様に若松SGの舞台が待っており、今回の無念を晴らす激走に期待したい! |