| 【優勝】平見真彦(4509・愛知)4日間シリーズ(得点率制)の「第17回日刊ゲンダイ杯」は、15日(土)と18日(火)が強風高波浪のため中止順延となり、2日遅れの19日(水)に優勝戦が行われた。
その最終日は「向かい風」に対して、順目の「下げ潮」ということもあり、良好なコンディションでレースがスタートしたが、午後に風が強まる予報が出ていたため、オープニングから安定板が装着された。そして、10R辺りから風速が強まり出し、ファイナルの優勝戦は北西の「向かい風」が「8m/s」吹き、波高も「15cm」と波立つ水面での戦いとなった。
レースの方は、“24場制覇”が懸かる赤岩善生(3枠)が、チルトを「1度」に跳ね上げて勝負に出た。その思惑通りに、赤岩はトップS(コンマ16)の飛び出しから渾身の「捲り」で攻めたが、山口剛(2枠)と上野真之介(1枠)の抵抗に遭い、1Mで大きく振り込んで後退した…。
そして、内枠両者が赤岩を張り出したことで“ガラ空き”になった1Mを、豪快に突き抜けたのは大外の平見真彦(6枠)だった。まずはスタートで渡辺浩司(5枠)を自慢の「強伸び」で置き去りにすると、カドから差しに構えた野添貴裕(4枠)を叩き潰して全速の捲り差し一閃!続く2Mをしっかり回し切ると、2周ホームで後続艇を突き放し、念願の“デビュー初V”を確定的なのものにした。
次位争いは、2M外マイの山口と、遅れ差しから伸びてきた渡辺の内を、上野が捌いて2番手に上がったが、上野は2周1Mで波に引っ掛かってまさかの落水。避け切れなかった渡辺もエンスト失格になってしまった一方、外マイした山口と赤岩が、2・3番手に浮上。新モーター2節目となる今開催も、前節に続き万舟決着(3連単30,920円)の波乱となった。
さて、新機一節目だった前回は松尾祭が“初V”を飾っており、平見は優出決定後のインタビューで「松尾選手の流れに続きたい!」と話していたが、それを有言実行して見せた。赤岩が捲りに出たことで、ダッシュ勢に展開が向いたことは確かだが、この強力メンバーを相手に“緑カポック”で初優勝できた自信は果てしなく大きいはずだ!
また、平見は「江戸川は勝率を取れてますし好きです。荒れた水面も嫌いじゃないですよ」と言う当地好走タイプで、通算の3連対率も「64%」と優秀。次回以降の参戦も楽しみだが、これで現行勝率は「6.19」に上昇。次なる目標である初の“A1級”へメイチ勝負となる今期ラストの次節・下関(23日~)にも注目したい。
そして、前回の荒井輝年(準V)に続いて、今節の平見でも“超抜”に噴き上がった「17号機」のパワーはまさに“異次元“で、「直線系統」の破壊力は桁違い。今後は当地の“スーパーエース機”として君臨していくのは間違いない!
最後に「12回目の挑戦」も実らず、“24場制覇”はまたしても持ち越しとなってしまった赤岩だが、節間をオール3連対と随所に格上らしい走りは見せてくれた。次回こそは大願成就なるか、引き続き期待したいところだ。 |