【優勝】桑原将光(4318・東京)6日間の2準優制で争われた「3支部ガチ対決シリーズin江戸川・第21回日本財団会長杯」は、初日を実施予定だっだ2/20(土)が強風高波浪のため中止・順延となり、一日遅れの2/26(金)にファイナルの優勝戦が行われた。
なお、前日(5日目)の2つの準優勝戦は、第1弾の【11R】において、戸塚邦好(2号艇)・藤生雄人(3号艇)・渡邉雄朗(4号艇)の3者が絡む「集団F」が発生。しかし、予選1位の桑原将光はタッチS(0.01)で残し、繰り上がっての1着でV戦1号艇を掴んだ。
また、続く準優【12R】をインから圧勝した2位通過の松尾拓がV戦の2号艇を獲得。ちなみに、今節はタイトル名に記されている通り、3支部による「対抗戦」だったが、「東京3」・「群馬1」・「三重2」の計「6名」がファイナリストに名を連ねた。
そして迎えたV戦は、ホーム「向かい風」が少し強まって、風向きと逆目の「上げ潮」と対峙。若干ポチャ波の立つ水面でレース開始となったが、全艇が「20~30台」と遅めのスリットに。その中では、インの桑原がトップS(0.21)決めてきたが、スロー枠の3者はほぼ横一線の隊形で、勝負処の1Mに入った。
その1Mを「全速捲り」で攻めたのは岡祐臣(3号艇)だったが、ターンが飛び気味になって、桑原が先マイに成功。しかし、桑原も旋回の出口でボートが煽られたため、松尾が2コース差しから台頭して肉薄したが、ギリギリ持たせた桑原がそのまま先頭でゴールした。
なお、桑原を「深追い」する格好となった松尾は、2Mで「切りシロ不足」に陥り、外に構えていた岡が差して2着。さらに、岡に続いて差し上がった品田直樹(4号艇)が3着に入った。
さて、予選トップから「ゴールデンルート」を駆け上がった桑原のモーターは、今年に入って同じ地元の渡邉雄朗&齊藤仁が「V」を飾っていた「23号機」。予選序盤の段階では「エース級の機という挙動ではない…」と首を傾げていたし、終始「乗り心地」の部分を不安視していたが、最終的には「出足系統」を「節イチ」に仕上げて優勝をもぎ獲った!
また、桑原は2017年1月の「JLC杯・波乗り王決定戦」以来、今回が「4回目」の江戸川制覇(※自身通算では5V)。自力の「逃げ」&「捲り」よりも「差し」が得意で、コーナーの「捌き合い」で魅せるタイプ。今回のように「出足系統」の仕上がりが良ければ、「江戸川巧者」の巧さを存分に発揮する。少し勝ち味には遅いものの、今後も自身のスタイルを貫いて、粘り強く舟券に貢献してくれるはずだ。
本人は「江戸川を走った直後の節は、成績が今ひとつなんですよ」とも話していた。即ち、純地元の江戸川を走ると、心身ともに燃え尽きて「抜け殻」になってしまうほど気合の入り方が違うとのこと。しかし、次節に走る桐生も、桑原にとっては好相性の水面。3節後に再び戻ってくる当地戦(3月の日刊ゲンダイ杯)へ向けて、今の勢いを更に加速させたい! |