【優勝】作間章(3966・東京)7月4日(火)「第23回スカッとさわやか杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
優勝戦は今節の選手代表が意地を見せた。2号艇の作間章が地元水面で「差し」を決めて、今年2回目のVを飾った。安定板装着で行われたファイナルはスタートでダッシュ勢がコンマ20台と後手を踏んだ。大上卓人(1号艇)がコンマ19、古賀繁輝(3号艇)がコンマ17のタイミングでS行った中、作間はコンマ12のトップスタートを決めた。スタート展示の起こしからスムーズでスリットの気配も良かった作間。本番でもキッチリ決めて出来上がったこのS隊形はかなり有利な立ち回りを可能とした。ジカ捲りに行く雰囲気を見せつつ、大上を先に回しての余裕を持った差しハンドル。大上は作間の捲りを警戒して無理に握る1Mの旋回となってしまい膨れた。古賀が内2艇の間を割り差して、バックに進出。内から作間・古賀・大上のほぼ並走状態。やや古賀が一瞬前に出て行く様に見えたが、作間にどこか余裕を感じさせる直線のアシ。スルスルっと2Mに潜り込み先手打つターンで一気に古賀・大上を引きちぎった。2周目に入り次位はそのまま古賀と大上の競り合いに。アシ的には上回る古賀が終始優勢に走り2周2Mで勝負あり。古賀の外回った大上は大きく外に流れてしまい、ここで4等に付け前を追っていた「4代目江戸川番長」是澤孝宏がクルッと回って連下に浮上。大上は坪井康晴(5号艇)との4着争いにまで後退し最終ターンマークで内を回る坪井に先を行かれ、僅かな差で5着敗戦となった。 結果は2-3-4(186.2倍・47番人気)の万舟決着と大きな配当で終幕。この優勝戦は初日の「江戸川選抜」組から原田篤志以外の5人が乗艇して、今節の主力級メンバー達が期待通りに駒を進めた一節となった。その「江戸川選抜」で1号艇を託されて、インからキッチリと押し切り好発進となった作間が優勝戦もモノに。準優勝戦でカド捲りを決めたその伸びアシはしっかりと最後の一戦でも継続していたが、出足の部分も雰囲気が良くなっていた。約1年振りの当地出走でスタート勘やペラ調整など思い出して戦わなくてはいけない事も多かったが、節が進むにつれて徐々に勘を取り戻した今節。着実に捌いて連下へ絡んで来るイメージある作間だが準優勝戦・優勝戦で「捲り」・「差し」としっかり勝ち切った。通算で44回目のVを当地10度目の優勝で飾った作間。6月のびわこ「第11回近江牛カップ」で決めた今年一つ目のVから、ふた月連続での優勝となった。ここから続く夏の一般戦回りで更にVロードを加速させて、9月に斡旋予定のG1「開設67周年記念赤城雷神杯」へと乗り込んで行く。 |